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アイルランド

世界を読み替える、クトゥルー神話の魅力。

人類が登場するはるか以前、地球を支配していたのは異次元から到来した邪悪なる神々だった。異形の姿を持つ邪神たちは、地底や海底で眠りに就きながら、復活の時を虎視眈々と狙っている。「クトゥルー神話」とは、こうした壮大な世界観のもとに創作された複数の作家たちによるフィクションの総称だ。その起点となったのは、アメリカの怪奇小説家H・P・ラヴクラフトが1920年代から30年代にかけて執筆した作品。彼の死後、多

アートが宿る、「着心地」のよい家。

ダニズムな家を田舎に持ちたい私と、居心地よく手入れのしやすいカントリーハウスが欲しい妻。どちらも同時に満たす建築家に出会うのは容易ではありませんでした」と夫ショーンが笑顔で語る。
 日本含め世界各国を回って高名な建築家を次々面接したが、自分たちのライフスタイルに寄り添った家を造ってくれるか、どうも確信が持てない。試行錯誤の果て、握手した相手はNYを拠点に活躍する日本人建築家・森俊子。「実績は存じ上

アイルランドと日本、島国に育った2人のアーティストが語る、海の話、歌の話。

6年前、海に消えたお母さんはアザラシの妖精・セルキーだった。アイルランドの神話を基に、幼い子供たちが母の残した歌を頼りに冒険へ繰り出すアニメーション『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』。本作で母・ブロナーの声を吹き替え、日本語版主題歌の訳詞と歌唱を手がけたEGO-WRAP
PIN’の中納良恵とトム・ムーア監督が「海とは?」「歌とは?」について語った。

中納良恵 作品を観て、まず絵に引き込まれま

“愛”の国、アイルランドで愛を探す、少年と少女の成長物語。

 1980年代のアイルランドは深刻な不況にあえぎ、西欧で最も貧しい国の一つといわれていた。一方、デュラン・デュランなど隣国イギリスから登場したミュージシャンたちは世界を席捲し、その影響は折しも普及しつつあったミュージックビデオを通じて、アイルランドの若者たちに感染していく。『シング・ストリート 未来へのうた』は、そんな80年代のアイルランド・ダブリンを舞台にした青春音楽映画だ。14歳の少年コナーは

クローネンバーグとベケットの刈り上げ。

 前回紹介したデイヴィッド・クローネンバーグの小説『CONSUMED』(どこか邦訳を是非に!)には、サルトル、ボーヴォワールから、フィリップ・K・ディック(の『聖なる侵入』)まで、実に多ジャンルから多くの人名がゾロゾロと登場しますが、たとえば、アイルランドの作家、サミュエル・ベケットなどの人名の登場は、あきらかにクローネンバーグの知的趣味、嗜好をそのままぶち込んだ印象があります。というのも、クロー

テーマ〈続々々・アメリカ〉

宮沢 「古き良きアメリカ」って言うけどさ、200年ちょっとだからね。中国のことを考えたら、ついこの間のことだよ。4000年だから、中国は。
やつい 紀元前からありますから。
宮沢 アメリカも、先住民の歴史だったらわかるけど。
やつい 昨年、台湾に行ったんですけど、台湾も少数民族がいっぱいいるんですよね。なんなら日本だってそうですし。
宮沢 琉球ね。地理的に見たら日本よりも台湾の方がはるかに近い。泳