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1970年代

(barakan’s choice 29)クールなエチオ・ジャズの名盤。

Mulatu Astatqé(ムラトゥ・アスタトゥケ/1943−)は1970年代にエチオピアの伝統音楽にジャズとラテン・ミュージックを融合させて、「エチオ・ジャズ」という名のジャンルを確立した音楽家。エチオピアが軍事独裁に移行し音楽活動が難しくなったが、レア・グルーヴ・ブームで発掘され、再び世界から注目されている。

(barakan’s choice 09)夭折が惜しまれる、新時代ソウルの担い手。

Donny Hathaway(ドニー・ハサウェイ/1945−1979)。1970年に新たな時代の象徴としてソウル・ミュージック界に登場した、卓越したミュージシャン。このアルバムには彼の優れた自作のほかに、キャロル・キング‘You've Got A Friend’やジョン・レノン‘Jealous Guy’が収められ、その選曲にも彼の新しい感性が窺える。

ヒッピーやサーファーたちが作り上げたオーガニックタウン。

ひょうたんを横にしたような形のマウイ島の、“くびれ”部分に近い海沿いの町パイア。19世紀後半からサトウキビ産業で栄え、その衰退とともに町も一度は衰えたが、1970年代頃からヒッピーたちが、続く80年代にはサーファーたちが集って注目を浴びる。それらの人々に呼応するように、オーガニックスーパーやビーガンカフェなどが出現した。プランテーション時代の面影を残すレトロな建物と相まって、レイドバックした空気の

Splitting(1974) ┃ ゴードン・マッタ=クラーク

 まるで包丁で家を切断したような、うーん、不思議な光景。そういえば、街では「建てる」ことばかりに目が行きがちですが、「壊す」現場を目撃すると妙な気分になりませんか? パワーショベルでガラガラと解体される家屋の内部をちょっと盗み見て、そこに住んだ人の気配を感じたりして。特に日本の住宅は「スクラップ&ビルド」と言われるように、壊して建てるのが当たり前。解体現場を見る機会も多いような気がします。そこに奇

REINTERPRETATION|新しい定番、未来のヴィンテージ。

日本の伝統工芸には、古くから“写し”という文化がある。過去の名品の形や模様などになぞらえた、作品制作のこと。かの北大路魯山人も、江戸時代の陶工・尾形乾山や桃山時代の陶磁器の写しを数多く作っている。それは、模倣や贋作などでは決してなく、優れた先人へのオマージュであり、自らの力量による再解釈。近年の腕時計デザインも、まさに写しが大きな潮流となっている。むろん他社の過去のモデルを規範としているわけではな

CHALLENGE|新しい定番、未来のヴィンテージ。

ファッションなどの異業種から時計市場に参入することは、意外とたやすい。スイスには、OEMを専門とする時計メーカーが何社かあり、製作を丸投げすることができるから。しかしそれをよしとせず、スイスにアトリエを置き、時計製作に真摯に向き合う非時計専業ブランドが、いくつも存在する。例えば、奇才ミケーレの大胆なデザインが腕時計でも好評なグッチは、1970年代にいち早く独自の時計製作に着手。今年は、時刻表示にお