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【2月27日発売】ポール・オースターによる新作長編小説『サンセット・パーク』を翻訳家・柴田元幸が語る。

『鍵のかかった部屋』や『ムーン・パレス』などで知られ、1980年代以降のアメリカ現代文学を牽引する小説家、ポール・オースター。2010年に刊行された『サンセット・パーク』の邦訳版が、この2月、晴れて発売される。大不況に見舞われた2008年のアメリカを舞台に、ブルックリンの廃屋に暮らし、未来を模索する4人の若者の葛藤と再生を描いた物語だ。

 注目すべきは、章ごとに視点が入れ替わる構成。「作者が60

気鋭のクリエイションに登場する、三者三様のマック・デマルコ。

 昨年のフジロックでの来日もまだ記憶に新しい、カナダ出身のシンガーソングライター、マック・デマルコは、今年もなにかと話題に事欠かない。

 まずは、自ら立ち上げたレーベルからこの春に出した4作目のアルバム『ヒア・カムズ・ザ・カウボーイ』が、ビルボードのアルバムチャートで初のベスト10入りを果たした。

 一方、細野晴臣のファンを公言しているデマルコだが、今年の初め、細野の名曲「HONEY MOON

描かれるのは、少年から大人への瑞々しい成長と心の機微。

 日本では、ティーンエイジャーを描いた映画といえば、「壁ドン」や「顎クイ」といった言葉に象徴される「胸キュン恋愛映画」が主流だが、アメリカでは、そうした少年少女が、ある出来事や事件を通して、子供から大人へと成長するイニシエーション(通過儀礼)を描いたものが多い。日本ではまだ馴染みがないが、そうした映画をアメリカでは「カミング・オブ・エイジ・ムービー」と呼んでいる。『スタンド・バイ・ミー』や『あの頃

花と映画と男と女。

「別れる男に、花の名を一つは教えておきなさい。花は毎年必ず咲きます」。川端康成の掌編「花」はこんな言葉で結ばれている。では、どんな花を男に教えたらいいのかというと、これはどんな花でもいいのである。なぜなら多くの男は花の名前一つ知らない“花音痴”なのだから。男は花とどう付き合うべきか? 映画には数々の男と花にまつわる名シーンが登場する。

『ブロークン・フラワーズ』の主人公は、匿名のピンクの封筒が送

植物性ミルクのオプションが定着するNY。牛乳の次はこれ。

ニューヨークのカフェで今、ほぼどこでも見つけられるのが、植物性ミルクのオプションだ。かつてはソイくらいしかなかった種類も、アーモンド、オーツなどバリエーション豊富に。このムーブメントは、遡ること10年ほど前から始まったが、かつてのヘルスコンシャスな人だけのものから、幅広く愛飲されるほどに市民権を獲得。一説にはここ5年で植物性ミルクの需要は61%も上がっているというリサーチ結果もあり、スーパーやデリ

Lipton, Prospect Park(2015)|ナイマ・グリーン

 NYのブルックリンを拠点に活動するナイマ・グリーン。2013年から彼女が撮りためている「Jewels from the Hinterland(奥地の宝石)」という写真シリーズは、アフリカン・アメリカン(アメリカに住む黒人の呼び方はいつも難しいです)の人々のポートレートです。そのうちの一枚が、薄ピンクの花が咲く木に佇む、肌の黒い男性を写した上の作品。誤解を恐れずに言いますが、“敢えて”感があります