キーワード

立花

これも、花。

中川幸夫という、花の生から死までをいけきろうとした人がいた。花を切り、器に挿す。切られた花は種を宿すことなく急速に死へと向かう。いけばなは、死に花を生かす芸ともいえる。その核心に最も自覚的であったのが中川幸夫であろう。
 
中川がいけばなの世界に登場したのは、太平洋戦争後に興った所謂いけばなブームの潮流の最中であった。戦後の経済成長の下、人々は死の香りを消し去るかのように様々な余暇に興じるようにな

花道の歴史。

花道の起源を特定することは難しいが、もともとそこには宗教的な要素があったと考えられている。「まずは、太古の人々により、神が天から降りてくる“依代”として神前に供えられた花があります。次に仏教文化からの影響として、仏前に花びらを撒く“散華”がある。これがインドから中国を経て日本に伝わる頃になると、花瓶に入れられて供えられる“供華”となりました。この花と花瓶を合わせる、という文化は、その後の日本の花道

禅をより深く 知るための 仏教用語集。


あらかん

煩悩を滅尽して悟りに達し、輪廻から解脱した聖者。個人の解脱=修行の完成となる。スリランカ、ミャンマー、タイなどに伝わる上座仏教はこうした初期経典における釈尊の教えを重んじる。これに対して、衆生をも救済できる一切智(世界一般についての広範で完璧な知識)、大悲(衆生を苦しみから救いたいという志)を備えた存在を仏陀と呼び、途方もなく長い修行を経てその境地に至ろうとする立場を取る人々が、自ら

使うほど味わいを増すベルト。

〈J&M デヴィッドソン〉創業以来のロングセラーであるメッシュベルト。メッシュは熟練した職人によって一本一本丹念に編み込まれている。バックルと先端の本真鍮がアクセント。裏側に折り返した革部分は旧式のミシンを使い、太い糸でしっかりと縫われており、男っぽい雰囲気を楽しめる。各44,000円(J&M デヴィッドソン☎03・3505・2604)

Mr.デンジャー立花本店

 お腹が空いたらご飯やパンなどの炭水化物、栄養のバランスを考えれば野菜。そして、気合を入れたい時は、ステーキを食べておきたい。プロレス団体を渡り歩き、数々の死闘を繰り広げた松永光弘さん。危険な技の数々から「ミスターデンジャー」と呼ばれ、ファンから熱い注目を集めた。気合十分なのは渾身のファイトスタイルだけにとどまらず。「1990年代半ばに〈ステーキの志摩〉で食べた肉の味が忘れられず、そのまま修業させ

文化は、モノを捨てないことから生まれた。|立花 隆

「モノを残すというのは人間の本能なのです」。立花隆さんは、高校時代から本をほとんど捨てずに生きてきた。昨年刊行された『立花隆の書棚』(中央公論新社)では20万冊もの蔵書が紹介されていて、「書棚を見ると自分の『メイキング・オブ』が見えてくる」(『立花隆の書棚』
より引用)と綴っている。取材で訪れた自宅兼事務所である通称“ネコビル”と“三丁目書庫”は噂通り本がひしめき合い、特に3階建てで地下室もあるネ