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エンタツ・アチャコから知ってます、僕は。|糸井重里

エンタツ・アチャコ(横山エンタツ・花菱アチャコ)を聴いたのはいくつの時だっただろう。小学校に入る前かな。「むちゃくちゃでごじゃりまするがな」ってアチャコのギャグが流行ったんですよ。テレビなんてまだない時代。ラジオの時代です。
 
で、昭和30年代。僕が小学生だった頃。中田ダイマル・ラケット、夢路いとし・喜味こいし、秋田Aスケ・Bスケ。子供たちを含め漫才が爆発的に広まったんです。まだテレビ前夜。その

[ 関東 ]江戸の伝統と平成の技術が出会う場所。

地域ごとに、気候風土が異なる日本列島。津々浦々を探してみると、その土地の風土に合わせ進化した、特徴あふれる調味料が選びきれないほど見つかります。土地と食材の魅力を知り尽くした料理人たちに、お薦めの3品を教えてもらいました。使い方のワンポイントアドバイスを参考にしながら、調味料で日本一周してみては?

名代とんかつ かっぱの名代とんてい

 バリッと揚がった名代とんかつ。せん切りキャベツの小山を従えて威風堂々。皿の上の勢いがとにかく違う。ちらり、きつね色の衣の下から見えるロース肉の顔つきもたまらない。とろーっとたっぷり、艶っつやのデミグラスソースの海。右手にナイフ、左手にフォークを握ったまま見入ってしまう。ひと切れ噛みしめたら、もう止まらない。〈かっぱ〉の嵐に巻き込まれて突っ走る。
〈かっぱ〉に惚れている。実家のある倉敷に行くとまず

自然坊

 初代の笹本伸爾さんが、成城学園前の住宅街に佇む名店〈とんかつ椿〉(p.87)に憧れ、自身が生まれ育った大田区の住宅街に出店。四半世紀が経った今では久が原を代表する店として地元民に愛されている〈自然坊〉。肉質がきめ細かく、脂に甘味があるという群馬県産やまと豚を、綿実油で揚げるとんかつは軽い仕上がりが特徴だ。
「とんかつは塩で味わってもらい、フルーティな味わいの『作』と合わせてもらうと面白いんですよ

糸井重里、とんかつを 考える。

自他共に認める「とんかつ好き」の糸井重里さん。名店、無名店問わず多くの店を訪れているが、優劣をつけて語ることはしない。店の数だけとんかつがある。そしてすべてのカツに笑顔で「ごちそうさま」。それこそが糸井さんの考える、とんかつ愛。率直で打算のない、純愛なのだ。

「僕はこだわりとか嫌いだからね。にしてはとんかつはちょっと入っているところがあって」。そう前置きをして、とんかつとの蜜月を振り返る糸井さ

糸井重里が語る、我が青春のスナックとスナック芸。

30歳になる直前だったかな。とある雑誌の打ち合わせで、ふと「スナックでやるような芸を誰かまとめて本にしないかな」って僕が言ったんです。当時「スナック芸」なんて言葉はなかったけれど、飲みの席でやるお手軽な芸ってあるじゃない、タバコとマッチとグラスを使うような。要するにくだらない遊びです。「そういう本があればオレ絶対買うよ」って。そしたら編集者に「じゃあ、糸井さんが書いてください」。それでできた本が『

毎朝奏でる、シンプルで単純な作業。|中島ノブユキ

「カシャン」。中島ノブユキさんの朝の食卓に、バネが跳ねる優しい音が響く。奥さんが準備する目玉焼きの香ばしい香りがキッチンに立ちこめる頃、食卓では中島さんが長年愛用のポップアップトースターに食パンをセット。「この〈エレクトロラックス〉のトースターは、10年以上使い続けているもの。火力はずいぶん弱まり、調節ツマミはここ何年もMAXのまま。食パンを押し上げるバネの力もすっかりも弱々しくなって……。でもこ