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BRUTUSCOPE

すべては彫刻作品。日本の茶道を媒体にしたトム・サックスの世界。

 NYを拠点に現代アートシーンを騒がせているトム・サックスが、彼流の茶道“Tea Ceremony”の展示を引っさげ来日した。〈Makita〉の電動工具で動かす茶筅、PEZやオレオの茶菓子、NASAのロゴが入ったちょっと不格好な手作りの茶碗に工事現場のような茶室など、独特に作り上げられたその茶の世界は、身近な素材で作られているキッチュさがある。一方、茶道のしきたりの要点を的確に捉えていて、日本人を

描かれるのは、少年から大人への瑞々しい成長と心の機微。

 日本では、ティーンエイジャーを描いた映画といえば、「壁ドン」や「顎クイ」といった言葉に象徴される「胸キュン恋愛映画」が主流だが、アメリカでは、そうした少年少女が、ある出来事や事件を通して、子供から大人へと成長するイニシエーション(通過儀礼)を描いたものが多い。日本ではまだ馴染みがないが、そうした映画をアメリカでは「カミング・オブ・エイジ・ムービー」と呼んでいる。『スタンド・バイ・ミー』や『あの頃

ネオンカラーに人類学的思考を含ませて。

「今回の個展では、ガラスブロックのファサードに《Utsuwa(器)》というタイトルの作品を描きました。これは、古代より人々が土を練って作り、長い時間をかけて技術や文化として発展させてきた“器”から着想を得ています。世界の土地ごとに人々の営みはあり、良いところも悪いところも静かに受け止めるような存在でもありました。ここでは刻々と移ろう太陽の位置や光、環境、この銀座という場所を往来する人々、そういった

コントだけじゃない、やっぱり小林賢太郎が面白い。

小林賢太郎といえば、ラーメンズの、あのシュールな独特のコントを真っ先に思い浮かべるかもしれない。2016年には自身率いるコント集団〈カジャラ〉を立ち上げ、現在4回目となる公演『怪獣たちの宴』が全国を絶賛巡演中だ。とにかく笑える2時間が過ごせるのでぜひ足を運んでみてほしいのだが、会場では上演台本が販売されているのも面白い。その前書きには、「コントや演劇のトレーニング器具として活かしていただければ嬉し

GraphersRockが語る、“シド・ミードが次世代に遺すもの”とは。

誰かを天才と言うときには躊躇を感じる。しかし、シド・ミードを天才と称賛することに少しもためらいはない。工業デザイナー・アーティストである彼が『ブレードランナー』『エイリアン2』といったSF映画での仕事によって、無意識に私たちが想像する未来世界を鮮やかに刷新してしまったのを思い返せば、彼が「形」をデザインするのみならず、人間の「イメージ」をもデザインしてしまったのを知っているから!
 
Graphe

面白い舞台は、リアリティの追求から。ケラリーノ・サンドロヴィッチの新たな挑戦。

愚かしくも滑稽。人間の悲喜こもごもを絶妙な筆致で描く劇作家・演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチことKERAさん。チェーホフ等、海外戯曲も細やかな演出で、時代や国の違いを超えて、観る者にリアルに迫る芝居に仕立て上げる。最新舞台は、フランスのヤスミナ・レザ作の『LIFE LIFE LIFE 〜人生の3つのヴァージョン〜』。13年前に好評を博した『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?』の出演陣、大竹

c-project

『ピタゴラスイッチ』や『ヘンテコノミクス』など、「新しい考え方」を提示し続ける佐藤雅彦。2011年9月、東京藝大大学院の佐藤雅彦研究室に入ってきた5期生を見ているうちに、ある無謀とも思える企てを思いつく。「このメンバーで新しい映画を作る。名付けてc-project」。cとはなんとカンヌ。映画とは何かを求め、カンヌ映画祭正式出品を目指した。そして2014年に『八芳園』、2018年には『どちらを』が、

〝共に生きる〟アイヌの姿勢が、私たちに教えてくれること。

 釧路空港から車でおよそ1時間。“日本で最も酸素濃度の高い土地”ともいわれ、手つかずの大自然が広がる阿寒湖周辺には、アイヌの人々が暮らす“コタン”と呼ばれる集落がある。その一角に2012年にオープンしたのが、阿寒湖アイヌシアター〈イコロ〉。アイヌ文化を発信する日本初のシアターとして、阿寒湖に暮らすアイヌの人々が継承してきた歌や踊りなどの伝統文化を、今に伝えている。

 この〈イコロ〉で今年の3月か