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片桐

一期一会の劇場体験。もぎり経験者が語る、映画館でしか味わえないこと。

18歳から7年間、銀座の映画館で「もぎり」のアルバイトをし、今も地元のキネカ大森でときどきもぎりをしている片桐はいりさん。街の小さな映画館を応援したいと、昨年、キネカ大森の先付けショートムービー『もぎりさん』に出演。今夏、第2弾が公開される。俳優仲間で、もぎり経験者の伊勢志摩さんと映画館愛を語ってもらった。

自分の自意識からも人の自意識からも離れたい。|片桐はいり

 私にとってオープンマインドな瞬間って、自意識的なものからできるだけ離れている時。若者たちが集まる街に行くと、その波動で疲れたりするし、職業柄自分も含めて自意識過剰な人が多い世界なので、それが薄い人を見ると心の底からほっとします。俳優では三船敏郎さんがその代表。ファン歴は長いけど最近そのことに気づきました。ご本人はさておき、そのお芝居を観ていると本当に心が開放されて爽快な気分になります。

テーマ〈続々・集団的〉

宮沢 高校生の時、キャンプに行ったんだよ。川っぷちにテントを張るのにすごく苦労していたら、そこに自衛隊が来たの。何をやるのも速いんだ、自衛隊。テント張るのも速いし、飯盒炊爨なんて、ガソリンで火をつけて、ものすごい速さで炊いちゃう。
やつい 火をおこさないんですね。
宮沢 それで思い出した。竹中(直人)が海でボートを友達と漕いでたら、どんどん沖に流されて怖くなっちゃって。そこに海上自衛隊の船が来て、

テーマ〈続々々・右寄り〉

宮沢 芸人の世界もずいぶん変わったでしょう。かつての芸人というか、喜劇人の地位は低かった。でも好感度が高けりゃいいってもんでもない。むしろ悪い方がいい。ある層にはすごくウケていた人たち。突出して面白かったのが、徐々に大衆化されていったんだよね。
やつい 人気の沸点のようなものがあるんでしょうね。タモリさんが、ある時期に『笑っていいとも!』でお客さんがわーっとなっているのを見て、「売れたな〜」と思っ