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ムーブメント

H.MOSER & CIE.

高精度な自社製ムーブメントを持つ、スイスの実力派。柔らかなグラデーションを描く美麗なフュメダイヤルは、メゾンのアイコンである。細身のベゼルでダイヤルを最大限に広げ、インデックスは最小限にとどめて、ファンキーブルーの濃淡が移ろう様子を純化。ダイヤルには敢えてブランド名を置かず、美しいダイヤルをシグネチャー代わりとした。ノーネームの潔さは、自信の表れである。

MAURICE LACROIX

扇状に運針し、終点まで行くと瞬時にフライバックする。ダブルで搭載したレトログラードは、上がGMT、下は日付表示。ユニークな機構は、自社製ムーブメントとモジュールとで実現した。左右に置くパワーリザーブ計とスモールセコンドも含め、全インダイヤルにはクル・ド・パリを施し、装飾にも凝る。さらにコストパフォーマンスも高く、精緻な機構と仕上げの機械式時計を身近にする。

VACHERON CONSTANTIN

カタログから姿を消していた、人気のコンプリケーション「クロノグラフ・パーペチュアルカレンダー」が、待望の復活を果たした。しかもベースとなるクロノグラフ・ムーブメントは、自社製に置き換えられている。一度も途切れることなく現代に至った最古の時計メゾンは、美を重んじるジュネーヴ・スタイルの継承者でもある。自社クロノも、すべてのパーツに入念な手仕上げが行き届き、美観と心地よい操作感とに優れる。オパーリンダ

PIAGET

幾度となく世界最薄を樹立してきた〈ピアジェ〉は、時計界きっての極薄ムーブメントの名手である。その始まりは、1957年に誕生した厚さわずか2㎜のキャリバー「9P」だった。メゾンのコーポレートカラーであるブルーのダイヤルが目を引く新作は、極薄ムーブメント誕生60周年記念モデルの一つ。12時位置に掲げるロゴは、60年代当時のデザインを再現した。その下にあしらうautomaticの文字の流麗な筆致もレトロ

CHOPARD

ジュエリーでもその名を轟かすが、精巧な自社製ムーブメントを持つマニュファクチュールである。その新作は、マイクロローター採用の薄型自動巻きを、開閉式の裏蓋を持つオフィサーケースに潜めた。そのケースも自社製で、開け閉めの際のカッチリ感は、さすがの出来映えである。蓋の内側に、繁栄の象徴である蜜蜂をエングレービング。ダイヤルもハニカムパターンのギョーシェが彩る。

ZENITH

世界初の一体型自動巻きクロノグラフにして、1/10秒を計時できる毎秒10振動のハイビート機。〈ゼニス〉が誇る名機エル・プリメロが、新たな限界に挑んだ。10振動のムーブメントは時刻表示用とし、クロノグラフ専用の100振動の新ムーブメントを組み込んでみせたのだ。1秒で1周するクロノグラフ秒針により、1/100秒の計時を可能に。オープンダイヤルに、その革新的メカを覗かせた。

BREITLING

航空クロノグラフで、時計界を長くリードしてきた〈ブライトリング〉は、実は海にも強い。メゾン初のダイバーズウォッチの誕生は、1957年。その60周年を記念し、「スーパーオーシャン ヘリテージ」が、リデザインされた。剣型分針と巨大な三角指標を持つ時針は、初代スーパーオーシャンが規範。逆回転防止ベゼルには、セラミックを採用し、高い質感と鮮やかなブルーを叶えた。さらに注目すべきは、ムーブメント。このモデル

PANERAI

機械式時計は、3〜5年ごとのオーバーホールと注油が欠かせない。そんな常識が今年、〈パネライ〉によって覆された。ムーブメントのパーツを構築する地板とブリッジとに、タンタル系セラミックとカーボン系素材を融合させた低摩擦素材を使用。歯車装置には硬質なカーボン処理を施し、ゼンマイを収める香箱にもカーボン系素材で複層コーティングし、さらに脱進機をシリコン製とすることで、完全なオイルレス化を実現したのだ。結果

TAG HEUER

微細なマイクロブラストでマットに仕上げたセラミックケースは光を吸収し、黒の深みを増す。やはりマット仕立てのブレスレットを含めメゾン初のフルセラミック製で、硬質な塊感を強調。さらにダイヤルや針、インデックスまで黒に染めたオールブラックは、オープンワークによって奥行き感が演出され、視認性を確保。で、この価格。アヴァンギャルドでありながら、アクセシブルであることを忘れないのが〈タグ・ホイヤー〉流だ。搭載

EMPORIO ARMANI SWISS MADE

大人の男たるもの、さりげなくゴールドの時計を身に着けたい。〈エンポリオ アルマーニ スイスメイド〉は、絶妙なさじ加減で主張が控えめな金の色味をケースに与えた。素材のベースはSS。その表層に施したプレーティングは、イエローゴールドの発色が適度に抑えられ、ほんのり金色に染まったかのよう。一方ダイヤルでは、機械式であることを3つの丸窓から強烈に主張する。各窓から見えるのは、テンプ、香箱、歯車という機械式