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ムーブメント

BVLGARI

多くのパーツが積層する機械式ムーブメントは、薄くするのが難しい。だから各社は技術力を誇示するために、薄さを競う。スイス各地に時計製作に関するすべての製造拠点を持つ〈ブルガリ〉も、薄さに挑む“ウォッチメーカー”の一つ。そして今年、自動巻き腕時計で世界最薄を樹立した。そのムーブメントわずか2.23㎜厚。それを収めたケースの厚みも、5.15㎜しかない。これほど薄くても「オクト」のケースが元来持つ、多面フ

LOCMAN

自社製ムーブメントを持つ、イタリア唯一のマニュファクチュール。その本社は、ティレニア海に浮かぶエルバ島にある。ミラノにもファクトリーを置き、ケースも自社製造。フォージドカーボンも自社で加工する技術を持ち、今年は複雑な形状の3ホーン・ラグも一体成型することに成功した。裏蓋はチタン製。超高額モデルにしかなかった新素材の組み合わせも〈ロックマン〉なら、現実的だ。

MONTBLANC

ペンで培った職人技を、時計製作にも注ぐ〈モンブラン〉は今年、傘下に置くミネルバ社の歴史に注目。クロノグラフで名を馳せた同社がかつて製作したレース用ストップウォッチの傑作「ラリータイマー」を、腕時計に仕立て直したのだ。ケースは脱着式で、ストップウォッチのようにも使用可能。搭載するミネルバ社製ムーブメントは、古典的な構造美を極める。

H.MOSER & CIE.

高精度な自社製ムーブメントを持つ、スイスの実力派。柔らかなグラデーションを描く美麗なフュメダイヤルは、メゾンのアイコンである。細身のベゼルでダイヤルを最大限に広げ、インデックスは最小限にとどめて、ファンキーブルーの濃淡が移ろう様子を純化。ダイヤルには敢えてブランド名を置かず、美しいダイヤルをシグネチャー代わりとした。ノーネームの潔さは、自信の表れである。

MAURICE LACROIX

扇状に運針し、終点まで行くと瞬時にフライバックする。ダブルで搭載したレトログラードは、上がGMT、下は日付表示。ユニークな機構は、自社製ムーブメントとモジュールとで実現した。左右に置くパワーリザーブ計とスモールセコンドも含め、全インダイヤルにはクル・ド・パリを施し、装飾にも凝る。さらにコストパフォーマンスも高く、精緻な機構と仕上げの機械式時計を身近にする。

VACHERON CONSTANTIN

カタログから姿を消していた、人気のコンプリケーション「クロノグラフ・パーペチュアルカレンダー」が、待望の復活を果たした。しかもベースとなるクロノグラフ・ムーブメントは、自社製に置き換えられている。一度も途切れることなく現代に至った最古の時計メゾンは、美を重んじるジュネーヴ・スタイルの継承者でもある。自社クロノも、すべてのパーツに入念な手仕上げが行き届き、美観と心地よい操作感とに優れる。オパーリンダ

PIAGET

幾度となく世界最薄を樹立してきた〈ピアジェ〉は、時計界きっての極薄ムーブメントの名手である。その始まりは、1957年に誕生した厚さわずか2㎜のキャリバー「9P」だった。メゾンのコーポレートカラーであるブルーのダイヤルが目を引く新作は、極薄ムーブメント誕生60周年記念モデルの一つ。12時位置に掲げるロゴは、60年代当時のデザインを再現した。その下にあしらうautomaticの文字の流麗な筆致もレトロ

CHOPARD

ジュエリーでもその名を轟かすが、精巧な自社製ムーブメントを持つマニュファクチュールである。その新作は、マイクロローター採用の薄型自動巻きを、開閉式の裏蓋を持つオフィサーケースに潜めた。そのケースも自社製で、開け閉めの際のカッチリ感は、さすがの出来映えである。蓋の内側に、繁栄の象徴である蜜蜂をエングレービング。ダイヤルもハニカムパターンのギョーシェが彩る。

ZENITH

世界初の一体型自動巻きクロノグラフにして、1/10秒を計時できる毎秒10振動のハイビート機。〈ゼニス〉が誇る名機エル・プリメロが、新たな限界に挑んだ。10振動のムーブメントは時刻表示用とし、クロノグラフ専用の100振動の新ムーブメントを組み込んでみせたのだ。1秒で1周するクロノグラフ秒針により、1/100秒の計時を可能に。オープンダイヤルに、その革新的メカを覗かせた。

BREITLING

航空クロノグラフで、時計界を長くリードしてきた〈ブライトリング〉は、実は海にも強い。メゾン初のダイバーズウォッチの誕生は、1957年。その60周年を記念し、「スーパーオーシャン ヘリテージ」が、リデザインされた。剣型分針と巨大な三角指標を持つ時針は、初代スーパーオーシャンが規範。逆回転防止ベゼルには、セラミックを採用し、高い質感と鮮やかなブルーを叶えた。さらに注目すべきは、ムーブメント。このモデル