キーワード

万年

アマ・ダブラム紀行。

いったいこんなところで何をしているのだろう。足を止めるとそんな事ばかり考えてしまう。標高6500m、全てが凍る極寒の世界。真っ暗な闇の中、僕は命さえ落としかねない垂直の氷壁に必死でしがみついていた。極端に薄くなった空気が肺を握り潰し、ほとんど呼吸が出来ない。上を見上げると氷の壁はどこまでも続き、その先は暗闇に消えている。それでも、その向こう側に必ずある頂を目指し、ヘッドライトの光を頼りに弱々しい足

DAY1:お薦めの コインロッカー。

かつて。街の中心には聖堂がすえられ、秩序の光は祈りの場から発していた。現代といえば、駅に銀行にショッピングモールと、効率よく暮らすことが何よりも優先された配置となっている。だから、ともすれば生産サイクルから振るい落とされてしまいがちな秘めやかな教会や、風土が生んだ美術家、建築家の作品なんかが暮らしの中へ自然に紛れ込む札幌は貴重な街だ。歩くもよし。地下鉄もよし。トラムもよし。疲れたなと足を止めれば、

骨の南

針を千本飲まされて
とどめの膝蹴りを食らったあと
よろよろと水を求めてさすらい
砂をすくって飲み干せば
マンモスの骨が
ごろりと一本転がっている
その上に腰を下ろして
400万年前の情景をなぞる
どのようにして力尽き
滅びていったのか
数えきれない
星のつぶてを浴びながら
今もう一度
その体を揺り起こし
その背にまたがって歩く
のしのしのしと
嘘も本当も踏み蹴散らして
のしのしのしと
浜辺に残す大

1万年前から変わらぬ極北の暮らしを追って。

「境界線を引き直す作業をしている」
 世界中を旅して写真を撮ることについて、写真家の津田直さんは、前にそう言っていた。国境や言葉が人や場所を分けてしまうが、それらの名がつく前にはどんな風景が広がり、どんな人々のつながりがあったのだろうか。津田さんは、世界を歩き回り現地の人たちの話を聞き、人と自然の営みに目を向ける。
 POSTで開催されている個展『SAMELAND』のテーマは、極北のランドスケープ

鉱物

●名前/加藤水槽

●職業、年齢/水槽クリエイター、32歳

●きっかけ/小学生の時に買ってもらった孔雀石が興味の始まり。

●鉱物ロマン/色や形が美しいビジュアルはもちろん、何千年、何万年という時間をかけて形成され、この先もずっと変わらず残り続ける普遍的なところが魅力。

●見せ方/自然の素材を自分なりにパッケージして鑑賞するという点では、本業のアクアリウムも鉱物も考え方はまったく同じ。黒檀の平