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家康

極彩色の狂気が笑う サディスティック・シンドローム。|岩佐又兵衛

地獄絵から血みどろ絵まで、日本のサディスティックな絵画の中でも《山中常盤物語絵巻》はひときわS度が高い。惨殺シーンのぬめっとした血なまぐささに加え、画家が描きながら薄ら笑っているような、醒めたユーモアが感じられる。
 
岩佐又兵衛の壮絶人生は2歳の時に始まる。父である武将・荒木村重は信長への反逆を企て、自分は逃げたものの一族郎党皆殺し。妻子も六条河原で首を刎ねられた。唯一救出された又兵衛が、亡き母

横須賀凧

「横須賀凧」というと神奈川県をイメージしてしまいますが、こちらは静岡県掛川市にある横須賀に伝わる凧です。その歴史は古く、戦国時代に、武田勝頼と徳川家康が戦った高天神城の戦いで、敵の陣地の測量や、通信手段として凧が利用されたことから、この地に根づいたとされています。その後、江戸時代になると、遠江横須賀藩の城主・西尾忠尚公の加増を祝い、家臣たちが凧を揚げ、祝い凧として定着していきます。庶民の間でも凧揚

寅童子

 寅年、寅の日、寅の刻に生まれた徳川家康の伝説にちなむ愛知県の玩具「寅童子」。
 家康の母である於大の方は、強くたくましい男子が生まれることを願い、鳳来寺へお参りし、薬師如来に祈りました。すると、その1年後に元気な男子が生まれます。これが後の家康です。不思議なことに、家康が生まれると、鳳来寺の薬師如来を護る十二神将像のうち、真達羅大将の像が忽然と消えてしまったのです。十二神将は薬師如来を十二の方角