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吉村

60年代の建物と見事に調和する道具としてのインテリア。| 安藤夏樹(編集者)

まさか、自分がアメリカのミッドセンチュリー家具を買う日が来るとは思わなかった。90年代のブームの時は逆に避けていたので」と言う編集者の安藤夏樹さん。もともとは70年代のスペースエイジ調のデザインが好きで、ヴェルナー・パントンなどのデザイン家具を揃えていた。1年半ほど前、60年代の古いヴィンテージマンションに事務所を構える際に、ミッドセンチュリー期のインテリアを再認識したという。

「仕事柄さまざま

風通しの良さで選んだ高台のヴィンテージマンション。

 東京・目黒の高台に立つ築45年のヴィンテージマンション。横長に連続する大きな窓が特徴の一つで、設計は、大企業の本社ビルなどを手がけ、アメリカナイズされた建物を好んだ建築家、圓堂政嘉。華やかさはないけれど、建築に詳しい人たちの間ではちょっと名の知れたマンションだ。かつてはエントランスにイームズチェアも並んでいたという。チダコウイチさんと野口アヤさんが住むのは、その最上階。実はここ、圓堂の住まい兼オ

Wooden Block House

 素材の性質や造りやすさといった理由から、木造の建物は真っすぐな柱と平らな壁の、単純構成になることが多い。しかしこの家にある壁は薄い板を編み込んだような曲面構成で、普段見慣れた木の壁とはずいぶん違った姿をしている。
 1〜2階を貫く吹き抜けに2枚。存在感を示す間仕切りは、日本の伝統建築の壁や天井の仕上げとして馴染みのある、網代のような姿をしている。この網代のパターンは、レンズ状の膨らみのある畳半分