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吉村

中村好文×石村由起子 建築家と施主の生活視線が通じ合うキッチン。

 奈良の〈くるみの木〉を拠点に、衣食住にまつわる素敵な暮らし方を発信し、今や全国に信奉者のいる石村由起子さん。還暦を過ぎ、夫婦2人のこれからの住まい方を考えて昨年夏、小さな家を持った。近鉄奈良駅から車で15分ほどの静かな集落に放置された、窓のない瓦屋根の古い道具小屋。前にガランと空いた野原は、奈良時代には薬草園だったという。あたりに流れる気配にいっぺんで虜になってしまった石村さんはこの小屋の借家権

高橋弘希『日曜日の人々』の航

名前:高橋弘希『日曜日の人々』の航
症状:僕にはここが、人々の最後の受け皿にも思えます。理由は聞きません。それが吉村さんの選択であるならば、僕はお手伝いします。
備考:亡くなった従姉の日記を機に自助グループに関わるようになる主人公。そこには拒食症や性的虐待などの背景を持ち、死に魅せられた人々がいた。講談社/1,400円。

答えは壁に描かれているよ。

どうしてそんなに名古屋へ行くのかと、この頃、よく訊かれるので、その理由について書こうと思う。
 
今年の3月31日、栄にある中日ビル(中部日本ビルディング)が老朽化対策と栄地区の再開発という理由で閉館した。2020年度までに解体を終え、2024年度完成予定の新しい中日ビルが建つ。閉館のニュースを聞いた時から、1階ロビーの天井に設置されたあの巨大なモザイク画は保存されるのだろうかと、ぼくは気がかりで

相模原の住宅 | 野沢正光

川県郊外の住宅地で、特に目立つことなく、むしろ紛れ込むように野沢正光邸は立っている。48歳の時に造って27年。一人娘は独立し、通訳や翻訳の仕事をする妻との2人暮らしだ。建物は天井が低く開口部が大きい鉄骨造。センダンの大木を囲むように配した2つの棟と、それをつなぐ階段室から成っている。吉村順三や大高正人に学び、清家清の抑えたプロポーションを愛する野沢らしい、とてもささやかな住宅だ。
 
敷地には坪庭

60年代の建物と見事に調和する道具としてのインテリア。| 安藤夏樹(編集者)

まさか、自分がアメリカのミッドセンチュリー家具を買う日が来るとは思わなかった。90年代のブームの時は逆に避けていたので」と言う編集者の安藤夏樹さん。もともとは70年代のスペースエイジ調のデザインが好きで、ヴェルナー・パントンなどのデザイン家具を揃えていた。1年半ほど前、60年代の古いヴィンテージマンションに事務所を構える際に、ミッドセンチュリー期のインテリアを再認識したという。

「仕事柄さまざま

風通しの良さで選んだ高台のヴィンテージマンション。

 東京・目黒の高台に立つ築45年のヴィンテージマンション。横長に連続する大きな窓が特徴の一つで、設計は、大企業の本社ビルなどを手がけ、アメリカナイズされた建物を好んだ建築家、圓堂政嘉。華やかさはないけれど、建築に詳しい人たちの間ではちょっと名の知れたマンションだ。かつてはエントランスにイームズチェアも並んでいたという。チダコウイチさんと野口アヤさんが住むのは、その最上階。実はここ、圓堂の住まい兼オ