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九代 長江惣吉

杭州で曜変天目の破片が見つかった、あるいは8Kで国宝の曜変天目を撮影する。そんな機会に必ず現場へ呼ばれるのが、長江惣吉さんだ。江戸時代には原料土の採掘を行い、明治以降は窯屋を営んできた家に生まれ、曜変天目の再現を追い求めた父、八代長江惣吉の死後、32歳の時に「やむを得ず」その志と研究を引き継ぐことになった。ただし、先代は研究資料を残しておらず、実のところ引き継げるものはほとんどないに等しかったとい

イケブクロ三兄弟が語る バトルを振り返って思う、イケブクロのこれまでとこれから。

山田一郎を演じる木村昴が自称“ラップバカ”というだけに、デビュー作『Buster Bros!!! Generation』から、『ヒプノシスマイク』において、ヒップホップマナーがダントツに高かったイケブクロ・ディビジョン〈Buster Bros!!!〉。その後、バトルCDにおける「WAR WAR WAR」でのバトルスタイルや、「IKEBUKURO WEST GAME PARK」におけるマイクパスを聴

大学教授が分析 ヒップホップカルチャーで読み解く『ヒプマイ』。

「ここ10年ほど、キャラクターコンテンツとヒップホップの相性はいいんじゃないかと考えていました。まず、アイドルを主人公にした音楽ゲームや、声優さんをアイドルグループとしてデビューさせることが一般的になり、キャラクターを打ち出すために、ほかのメディアと並行して展開することが増えてきた。中でも、CD作品では、歌はもちろん、ドラマなどを収録し、キャラクターの声や特性、ストーリーなど、ゲーム内では詳しく説

遡ればシルクロード。

というか、やっぱり「真似」である。今この目で鑑賞できる古代の絵のネタ元は、その多くが、中国や朝鮮半島や東アジアから、仏教絵画や遣唐使のクチコミという形でインポートされたものだったりする。
 
約1300年前の白鳳時代に描かれた《高松塚古墳壁画》は、中国の唐時代に亡くなった貴人の墓の壁画に倣ったものらしい。群像で表された女性たちの顔や体つきも、カラフルな衣装と持ち物で死者の旅立ちを華やかに見送るスタ

エキセントリックに弾けた 江戸琳派の奇才。| 鈴木其一

CGのポスターみたいな風景画や、白昼夢のような鳥獣図。この人工的でどぎつい色は、江戸時代の日本人の目にどう映ったのだろう?
 
江戸琳派の奇才・鈴木其一は、瀟洒な画風を得意とした酒井抱一の一番弟子。其一も抱一に倣い、繊細で情緒的な草花図や花鳥図を描いていた。ところが、抱一が逝去すると、突然、何かから解き放たれたように大胆不敵な絵を描き始める。自然の姿を強引に再構築し、それまでの日本絵画にはなかった

そこまで凝る⁉ 過剰な美意識で描くファンタジー。| 伊藤若冲

絵が好きで好きでたまらないが、浮世の娯楽には無関心。18世紀京都で狩野派から宋元画までガシガシ学んだ伊藤若冲は、画業に専念すべく40歳で隠居した。モザイク画のような枡目描きなど独創的な絵はあまたあるが、濃密な色彩でしつこく細かくねっとりと描かれた、眩暈がしそうな花鳥図こそ奇想の名にふさわしい。例えば過剰な生気を振りまく《旭日鳳凰図》とか。
 
写実を重視し、庭に放った鶏数十羽を何年間も写生し続けた

国民的絵画、降臨。

浮世とは当世のこと。今、この世で味わえる娯楽と享楽を描いた浮世絵は、自由で粋な元禄の空気を映す国民的エンターテインメントだ。原点は風俗画。初期は菱川師宣らの肉筆画や墨一色の摺り物がメインだったが、多色摺り木版の技術革新によって一気に大衆化。歌舞伎スターの役者絵や美人画は装いの流行発信源になり、歌川国芳が描く幕府批判の風刺画は庶民の喝采を浴びた。浮世絵が、上質なポップミュージックのように愛されている

歴史画の起死回生。

「日本画」という言葉や概念は、哲学者アーネスト・フェノロサが、明治15(1882)年に使ったのが始まり。西洋礼賛一辺倒だった明治11(1878)年に来日したフェノロサは、教え子の岡倉天心とともに日本美術の再興に努める。やがて伝統的な日本美術を教える〈東京美術学校〉も開設。校長となった天心は、「伝統を学ぶ。写生をする。意味を表現する」の3つが新しい日本画と説いた。そんな中、中国と日本の史話や神話を題