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猪熊

読書家6人が“古典”に見つけた、道なき時代の標。

 都会の窓から見えるのは不動のコンクリートばかりで、だから揺れているものを見たくてしょっちゅう散歩に出かけた。時に娘と、たいていはひとりで。目黒川の水面におどる春の光、次々と吹き出す桜の青葉、それらを揺さぶるつよい風。手に入れた感覚の宝ものをなんとか言葉に残したくて、家に帰りあわててパソコンを開いた時にはもう、光も葉も風も静止している。この部屋で動くのは、ゴムまりみたいに弾む3歳の娘だけ。

「宝

[話題の演劇] 演劇がコラージュ作家に与えたもの。『消しゴム山』

「Summer Fiction」などの代表作で知られ、コラージュの手法を拡張し続ける金氏徹平は、岡田利規との演劇『消しゴム山』の準備中。佳境を迎えてもなお最終形は見えず。「物のための舞台。非常にわかりにくいことをやろうとしています」。2011年、同氏との初の共作が転機となり、演者や言葉、照明の技術、劇場空間の仕組みまで、コラージュの素材が一気に広がった。とはいえ「演劇で得たものを彫刻にどう戻すかに

名物より、好物。

うどんではなくきしめん、それも冷たいの。

きしころは讃岐うどんの冷やぶっかけのようなタイプが主流の中、この店はひたひたのつゆ。だから「冷やかけきしめん」(600円*税込み)と呼ぶ。クリアなつゆからシャープな香りが立ってくる。まだ昼にしか行ったことがないが、酒類も充実しているらしく、日本酒だけでなくワインもあると聞いた。中心部から少し離れているので、熱田神宮参拝とセットにして行くといいかも。味噌煮

答えは壁に描かれているよ。

どうしてそんなに名古屋へ行くのかと、この頃、よく訊かれるので、その理由について書こうと思う。
 
今年の3月31日、栄にある中日ビル(中部日本ビルディング)が老朽化対策と栄地区の再開発という理由で閉館した。2020年度までに解体を終え、2024年度完成予定の新しい中日ビルが建つ。閉館のニュースを聞いた時から、1階ロビーの天井に設置されたあの巨大なモザイク画は保存されるのだろうかと、ぼくは気がかりで

好きなものを重ねて飾るアパルトマン。

築40年近いマンションの一室。壁という壁に飾られた写真やアート、棚にギュギュッと並ぶ本やオブジェ、そして、たくさんの椅子。濃密で、どこを見ても、物語がふわりと立ち上がってくるような、その雑多具合が心地いい。
 
インテリアショップ〈ACTUS〉に勤める泉哲雄さんと、ギャラリー〈PATINA〉の泉美貴子さんは、この部屋に住んで15年になる。「最初はすっきりしていたんですけどね。2人ともものが好きで気

カジュアル対応の上質ブーツ。

1975年にイタリアで創業しメイド・イン・イタリーの靴作りにこだわる〈サントーニ〉。今季は、エレガントな雰囲気を持ちながらもデイリーに履けるレースアップブーツが登場。上質なスエード素材のアッパーとラバーソールを組み合わせ、さらにはポップなシューレースをあしらったデザインが魅力。86,000円(サントーニ/リエート☎03・5413・5333)