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井の頭恩賜公園|穂村 弘

 穂村さんにとって〈井の頭公園〉は「大島弓子ファンと楳図かずおファンの聖地」。「好きになったのは、大島弓子さんの漫画に出てきたから。その後、初めての本に推薦文を依頼したくて、公園に隣接する大島さんの家を編集者と探しました」。その思いは初歌集『シンジケート』の帯文で実現。「園内にあるカフェでよく行くのはオープンな感じがする〈ペパカフェフォレスト〉。カフェスタンド〈ブルースカイコーヒー〉で飲み物を買っ

骨の南

針を千本飲まされて
とどめの膝蹴りを食らったあと
よろよろと水を求めてさすらい
砂をすくって飲み干せば
マンモスの骨が
ごろりと一本転がっている
その上に腰を下ろして
400万年前の情景をなぞる
どのようにして力尽き
滅びていったのか
数えきれない
星のつぶてを浴びながら
今もう一度
その体を揺り起こし
その背にまたがって歩く
のしのしのしと
嘘も本当も踏み蹴散らして
のしのしのしと
浜辺に残す大

鹿児島県/与論島

“楽園”と聞いて思い出すのは、奄美大島の与論島。特に、潮が引いた時だけ現れる百合ヶ浜から眺める波紋や、明るい青のグラデーションは言葉にならない美しさです。
 与論島には独特な文化があって、島の人たちは、祖父母から受け継いだセカンドネームで、マニュさん、グラさん、ジャーさんなんて名前で呼び合っていたりします。島の漁師さんたちと一緒に海に出かけると、いいダイビングスポットへ連れていってくれるし、海で獲

年間1022回搭乗の先に見えてくる世界とは?

 自身の膨大な搭乗経験をもとに、飛行機にまつわる話をすべて機上で書き上げた著書『パラダイス山元の飛行機の乗り方』から3年。新刊『パラダイス山元の飛行機のある暮らし』を上梓したパラダイス山元さん。年間1000回以上飛行機に乗っているそうだが、一体どうやってそんなに多くの数を、またなんのために? 答えは単純明快、目的や理由を持たず「飛行機に乗って飛んでいる時間そのもの」を楽しんでいるから。目的地につい

テーマ〈沖縄〉

やつい 沖縄行ってましたよね?
宮沢 舞台『夏の終わりの妹』のためにね。大島渚の『夏の妹』っていう映画があって、沖縄を舞台にしているんだけど、あれは返還直後に撮りに行ってる。そういうタイミングを狙うんだよね、大島さんって。それで変なものを作っちゃったっていう(笑)。
やつい 作品として固まる前に、タイミングで撮りに行っちゃった。
宮沢 震災の次の年だった。みんなが支援とかで北へ北へと行っているとき

妥協しないことが「男らしさ」と呼ばれるものへと通じる。

 一定の地位を得ながら、若い才能に積極的に働きかけてきたハーヴェイ・カイテル。例えばタランティーノの脚本に注目し、その作品に出演して強い印象を残しました。その姿勢に、アメリカン・ニューシネマ以来のインディペンデントの精神を感じます。中上健次について、作品以外の彼を知る術がありませんが、昭和天皇の崩御に際して書かれたエッセイには、この国の大きな歴史のうねりが流れていると思えてなりませんでした。それを