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新潟

白山前駅〈ベルっこ〉の 「ジャンボミート」

30年ほど前、親父の転勤の関係で、13〜18歳の思春期の6年間、新潟に住んだ。今は廃線になってしまったが、当時、新潟には、緑のボディにオレンジの太いライン(昔の高崎線のようなデザイン)の路面電車が走っていた。街中を走るさま、とても趣深かったなぁ(思い出でそう感じるだけで、その頃は、のんびり走る路面電車の魅力に気づく心は持ち合わせていなかったけど)。レンガ造りの小さな東京駅のような見た目の始発駅〈白

グアテマラ・ モンテネグロ

〈丸山珈琲〉のヘッドロースターとして数々のバリスタチャンピオンの焙煎を手がけた店主の中村一輝さんが、2014年に独立して開いた店。焙煎には、熱の伝わり方が柔らかいプロバット社の5㎏釜を使用、生豆にストレスを与えず火を入れることで、風味や質感を引き出している。「この銘柄はチョコレート、キャラメル、バニラなど多彩な表情と、リッチな甘味とコクが特徴です。中村さんは、生産者との信頼関係も厚く、その歴史から

次世代バリスタ&ベイカーのコーヒーショップが新潟に登場。

「オープン前から地元の注目の的だった」。町を歩くとそんな声がたくさん聞こえてきた。〈dAbCOFFEE STORE〉店主の小林大地さんは東京・代々木公園にある〈Little Nap COFFEE STAND〉に4年間勤め、地元・新潟に帰郷し独立。パートナーの海渕玲子さんは焼き菓子担当で、東京・西原の〈PADDLERS COFFEE〉に勤めていた看板娘。2人は共に、東京のサードウェーブコーヒーを牽引

[ 甲信越 ]米どころの実りを、調味料にも。

地域ごとに、気候風土が異なる日本列島。津々浦々を探してみると、その土地の風土に合わせ進化した、特徴あふれる調味料が選びきれないほど見つかります。土地と食材の魅力を知り尽くした料理人たちに、お薦めの3品を教えてもらいました。使い方のワンポイントアドバイスを参考にしながら、調味料で日本一周してみては?

foodmood

 〈フードムード〉の店内は、アースカラーの世界。木と石と野の花をバックにオーラを放つのは、デコレーションのない茶色い風貌がかえって目立つお菓子たちだ。
「バターを使ったおいしいお菓子は世の中にたくさんあるので、私は菜種油を使って、焼き切ることで出るお菓子のおいしさを伝えられたらと思っています」と、店主のなかしましほさん。
 おなかだけでなく、心も満足できるようなおやつを目指して〈フードムード〉と名

里山十帖

「里山の風景と、今では手に入らない総ケヤキ造りの古民家が気に入って、廃業間近の旅館を引き継ぎました」とオーナーの岩佐十良さん。雑誌の編集長でありながら、農業を学ぶために東京から新潟に移住して8年目のことだった。そもそも旅館がやりたかったわけでも、レストランを始めたかったわけでもなかったという。
 新潟の中でも屈指の米どころ、南魚沼の豊かな自然の中に位置する〈里山十帖〉は、6500平米の敷地の中に1

野性の身体性を揺さぶる、いにしえのアジアの響き。

 日本初の劇場専属カンパニーとして設立10周年を迎えたNoism。その記念公演『カルメン』で、金森穣の構成・演出の力に改めて舌を巻いた。舞踊家たちの鍛え抜かれた肉体を媒介に表現されるその身体言語のボキャブラリーに底知れない可能性を感じたのだ。
「劇的舞踊と呼んでいる物語性の強い作品では、制約でがんじがらめの中、むしろあらゆるツールを総動員して盛り込んでいます。一つ作ると自己否定したくなり、もっとい

ジャン・バルジャンかと思ったら俺の兄貴だったんだ。|宝田 明

 昭和22(1947)年に、ハルビン最後の引き揚げ団数百名としてやっと帰国というときに、僕のすぐ上の兄がソ連の強制使役へ行ったまま、ある日帰ってこなかった。周りの人たちに聞いても「帰ったんじゃないの?」って。それが1週間経ち、10日経ち、半年経ち、どこへ行ったかわからない。短冊みたいなものに「宝田まさお、我々は故郷に帰っているよ。新潟の村上だよ」と書いて、止まった駅でババッと貼って引き揚げた。道中