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山形

家のない庭

家のない庭を持っている
誰も知らない 深い山あいに
祖母が残してくれた庭
手つかずの木々や草花
住所もなく 垣根もない庭に
ベンチをひとつと
赤いポストをひとつ置く
そして
雪が降り積もったり
動物たちがベンチで休んだり
なくしてしまった
大切な人から手紙が届いたり
木々の葉からのぞく
真っ青な空や
いつか誰かが暮らす
屋根の色を想像しながら
家のない庭を持っている

注文の多い料理店。

名古屋には愛知県芸術劇場や四季劇場、御園座など、大小さまざまな劇場があるが、食好きがこぞって目指す“劇場”といえば、丸の内エリアの裏通りに佇む雑居ビル内に店を構える〈山猫軒〉だ。
 
目立つ看板もなく、小さく描かれた“山猫軒”の文字を見つけて「本当にここでいいのだろうか」と半信半疑で年季の入った階段を上る。扉を開けると、そこは確かに飲食店の設えで、カウンターのなかで店主の伊藤新作さんが出迎えてくれ

社長指名を受けた直後、 年長の役員から、 “靴を買い替えなさい” と言われました(笑)┃福田 譲 SAPジャパン 代表取締役社長

「私がビジネスで心がけているのは、装いを含めて、相手が期待する“自分”を作ることです」
 そう語るのは、ドイツに本社を置く企業向けソフトウェア大手、SAPの日本法人、SAPジャパン代表取締役社長の福田譲さんだ。入社以来、営業畑を歩んできたということもあり、ビジネスの場では相手に信頼感を与えるよう、ダークスーツに白シャツを合わせるのが基本。一方、デザイン思考や日本企業のイノベーションを支援するセッシ

“型”をつくること、後世に伝えること。 それが企業としての使命だと考えています┃重松 理 ユナイテッドアローズ名誉会長

日本に今のスーツスタイルを広めた立役者の名を挙げるとするならば、セレクトショップの存在は欠かせない。現在、ユナイテッドアローズの名誉会長を務める重松理さんは、1976年のビームス設立に携わり1号店の店長を任された人物だ。ビームスで研鑽を積み、89年に独立。そうして自ら立ち上げたのがユナイテッドアローズだ。
 当初セレクトショップとは、さまざまな輸入品だけを取り扱うものだった。それがいつの頃からか、

写真家・鬼海弘雄が撮影し続けた、市井の人々に思いを馳せて。

 写真家・鬼海弘雄は浅草寺を舞台に、無名の人々を45年もの間撮り続けてきた。ハッセルブラッド製のカメラを手に、朝から日没まで境内の片隅に立ち、そしてただ、「何か」をじわりと感じられる被写体が通りすがるのを待つ。日に一人、二人出会えれば幸運だ。シャッターを切ることなく帰宅の途に就くこともある。それでも、これまで1000人を数える人々をフィルムに収めてきた。

 鬼海は一風変わった経歴を持つ。山形県に

町のワイン食堂。

下町の路地裏で、極厚ビステッカを食らう。

オーナーシェフの大沼清敬さんが、「これを食べてもらいたくて店を作った」と言う一品がブラックアンガス牛の炭火焼き。フィレンツェの流儀そのままにTボーンを30分以上かけて焼くことで余分な脂を落とし、肉の旨味を際立たせる。ワインセラーには100種以上のイタリアワインがあり、解説タグが付いているためセラーに入って自分で選んでもOK。焼き上がりを待ちながらワインを

可愛くて才能があると思って育ったみたい(笑)。|湯川れい子

生まれは東京の目黒です。駒沢公園がまだ日本で2番目に古いゴルフ場で、戦争が激しくなり草ぼうぼうの野原でした。父は海軍勤めで、先祖代々は山形県の米沢藩出身。上杉鷹山の教えは文武両道でしたが、小さな藩だったので海軍兵学校を目指す人が多かったようです。叔父たちもみんな海軍で少将や大将と言われる人たちでした。父は青島や上海の駐在武官を13年ほどやって、日本の本部勤務になったときに私が生まれました。だから私

繊維の未来は「構造タンパク質」にある!

 世界中で流通する衣服の6〜7割はポリエステルを中心とした合繊衣料といわれている。合繊のほとんどは石油を原料としていて、製造工程で膨大なエネルギーを消費し、温室効果ガスを排出する。左ページのプリマロフトⓇのように技術は日進月歩で進んでいるが、基本的に合繊は天然素材のように生分解されない。また、原料となる石油の枯渇も懸念されている。そんな状況下で、彗星のように現れたのが、地球上に豊富に存在する「タン