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RORO|蓮沼執太

 僕は老舗が好きなんです。お店の味はもちろん、やってくるお客さんやマスターの雰囲気に、様々な時間の厚みを感じることができるから。〈RORO〉もまさにそういう場所で、古き良き喫茶店の佇まいがある。だからここへ来る時は、読書をしたり、PCやノートを開いたりせず、ただゆっくり時間を過ごします。おすすめは、薄い卵の中に甘さ控えめのケチャップライスが入ったオムライス。そして、なんといってもマスターが淹れてく

世界中で個展を開催、さらに新作まで発表する蓮沼執太の多忙な一年。

 蓮沼執太フィルハーモニック・オーケストラ(以下蓮沼フィル)が、4年ぶりの新作『ANTHROPOCENE』を発表。前作から約4年間経っているが、蓮沼自身はこの年始に『windandwindows』を発表したほか、さまざまなジャンルへ楽曲提供も行いつつ、音楽を中心とした個展『Compositions』を北京とNYで、東京では『 ~ ing』を開催。超多忙なこの一年を少し振り返ってもらった。
「これま

目的でないものと出会う施設。|蓮沼執太

 理想の廃校の使い方は、複合的なアートセンターを造ることです。僕が生まれたのは80年代ですが、当時の建物は、例えば音楽系なら音楽だけをやりましょうという目的のために造られたものが多いように感じます。でも実は、音楽はどこでもできる。何かをするための場所は固定されているのが当たり前、その意識を問い直すことが、廃校をもう一度使ううえでの新しい発想になるんじゃないかと。僕は、コンサートを通常のライブハウス