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真逆

CGのような現実のような。

最近、僕のTLに連続して流れてきた2つの映像を観て、リアルとフェイクの領域が揺らぐ面白い感覚を味わいました。一つはディスカバリーチャンネルの企画「How Adam Savage built a real Iron Man suit that flies」。映画『アイアンマン』のスーツをチタン製で再現し、小型ジェットパックで飛行するドキュメント映像。映画そのままの外観と飛行ポーズが現実になると、同じ

毎日の家庭料理から大切なことを学んだ。|土井善晴

料理研究家としてテレビや雑誌などで活躍する土井善晴さん。父の土井勝さんも同じく料理研究家で、家庭料理家の祖と呼ばれている。勝さんは「おふくろの味」ということばを生み、旬のおいしさと家庭料理における日本の伝統的な暮らしの大切さを伝え続け人気を博した人物だ。
「父は子育てに関して放任主義、というより家のことは母任せで、自分は忙しくて構っていられなかったんだと思います。勉強しろとか、仕事を手伝えとか言わ

モードを駆け抜ける、スニーカーたち。

パリ・コレクションに集まる人々にとってのスニーカーのトレンドは、ダッドシューズから始まっている。この人気はファッションから生まれた波に、スニーカーヘッズがうねりを起こし、ビッグウェーブになった。ヘッズとはヘッドの複数形で、接尾語として用いられる場合は中毒的に熱狂している人を表す。手に負えないといったネガティブなイメージを与える言葉だが、依存症気質な彼らのコミュニティが拡大するにつれて、トレンドが大

時代に反逆し続けたプリンスが教えてくれたこと。

 プリンスが2016年4月21日に亡くなって3年。誕生日が6月7日(生きていたら今年61歳)ということもあり、春には追悼イベント、セレブレーション、リリースが多くて。個人的トピックは、4月に一時は約40万円まで高騰した幻のカセットテープ『ヴェルサーチ・エクスペリエンス』がリリースされたこと(ライナーノーツは、僕が担当)。予約時点でほぼ完売の大人気で(もともとはショーのみで配布された非売品)。

 

今村夏子『父と私の桜尾通り商店街』の私

名前:今村夏子『父と私の桜尾通り商店街』の私

症状:ありがとうございました。おいしくいただきました。
長年ここでレジの番をしているけれど、どちらも初めて耳にした言葉だった。

備考:平凡な日常、見慣れた風景が、小さなきっかけで転換し、変容し、運ばれていく。不器用な「私たち」の物語。書き下ろし含む全6編を収録。角川書店/1,400円。

絵とアバンギャルド。

戦意高揚という明確な使命の下で描かれた戦争画が現れる前、つまり大正から昭和初期に日本の洋画界を席捲していたのは、戦争画とは真逆の、画家の自我を尊重する「主観上等!」な絵画。その背景にはもちろん西洋の芸術運動や芸術思潮があったのだが、中でも大きなトピックは、シュールレアリスムやダダイスムなど、ヨーロッパの前衛芸術に感化された画家が登場したこと。急速な都市化が進み、非人間的な気配が広がる時代にあって、

暗くてもネガティブでも読みたくなる、“実録私小説”とは?

近年 “実録私小説”なるジャンルの本が次々と出版されている。家族との軋轢や鬱病など、テーマはどれも人には話しづらいこと。彼らはなぜあえて書くのか、なぜ私たちはそれに惹かれるのか。実録私小説を書いた花田菜々子さんと、ジャンルの象徴的な一冊『夫のちんぽが入らない』の書籍編集を担当する高石智一さんに聞いた。

100000000画素のカメラに写したニューヨークの街角。

 数々の雑誌や広告で活躍するファッションフォトグラファーの長山一樹が初の写真展を開催する。タイトルは、『ON THE CORNER NYC』。昨年11月に仕事を休み2週間渡米、ニューヨークの街角で撮影を行った。このプロジェクトでは、彼の普段のファッション写真とは違う実験的な作品が展示される。撮影方法や作品の意図について本人が語った。
「僕が普段、仕事で撮影するのは主にファッション写真。アプローチは

誰かにそっと届けたくなる素朴の最高峰。|川田裕美

 スイーツ好きの私をちょっと悩ませるのが、人へのおみやげ。期待でハードルが上がりきっているなかで、誰かに伝えたい“とっておき”の一品が、〈ホルン洋菓子〉のロールケーキ、キミロールです。最近のロールケーキといえば、軽めの生地に生クリームがたっぷりが主流ですが、ここのはその真逆。なにせ、卵白を使わずに黄身だけで作る生地はカステラのようにしっかりめで、中に巻かれるのは素朴な味わいのバタークリームですから