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真逆

今村夏子『父と私の桜尾通り商店街』の私

名前:今村夏子『父と私の桜尾通り商店街』の私

症状:ありがとうございました。おいしくいただきました。
長年ここでレジの番をしているけれど、どちらも初めて耳にした言葉だった。

備考:平凡な日常、見慣れた風景が、小さなきっかけで転換し、変容し、運ばれていく。不器用な「私たち」の物語。書き下ろし含む全6編を収録。角川書店/1,400円。

絵とアバンギャルド。

戦意高揚という明確な使命の下で描かれた戦争画が現れる前、つまり大正から昭和初期に日本の洋画界を席捲していたのは、戦争画とは真逆の、画家の自我を尊重する「主観上等!」な絵画。その背景にはもちろん西洋の芸術運動や芸術思潮があったのだが、中でも大きなトピックは、シュールレアリスムやダダイスムなど、ヨーロッパの前衛芸術に感化された画家が登場したこと。急速な都市化が進み、非人間的な気配が広がる時代にあって、

暗くてもネガティブでも読みたくなる、“実録私小説”とは?

近年 “実録私小説”なるジャンルの本が次々と出版されている。家族との軋轢や鬱病など、テーマはどれも人には話しづらいこと。彼らはなぜあえて書くのか、なぜ私たちはそれに惹かれるのか。実録私小説を書いた花田菜々子さんと、ジャンルの象徴的な一冊『夫のちんぽが入らない』の書籍編集を担当する高石智一さんに聞いた。

100000000画素のカメラに写したニューヨークの街角。

 数々の雑誌や広告で活躍するファッションフォトグラファーの長山一樹が初の写真展を開催する。タイトルは、『ON THE CORNER NYC』。昨年11月に仕事を休み2週間渡米、ニューヨークの街角で撮影を行った。このプロジェクトでは、彼の普段のファッション写真とは違う実験的な作品が展示される。撮影方法や作品の意図について本人が語った。
「僕が普段、仕事で撮影するのは主にファッション写真。アプローチは

誰かにそっと届けたくなる素朴の最高峰。|川田裕美

 スイーツ好きの私をちょっと悩ませるのが、人へのおみやげ。期待でハードルが上がりきっているなかで、誰かに伝えたい“とっておき”の一品が、〈ホルン洋菓子〉のロールケーキ、キミロールです。最近のロールケーキといえば、軽めの生地に生クリームがたっぷりが主流ですが、ここのはその真逆。なにせ、卵白を使わずに黄身だけで作る生地はカステラのようにしっかりめで、中に巻かれるのは素朴な味わいのバタークリームですから

友人との語らいのお供。青春のロールケーキ。|林 周作

 初めて食べたのは、19歳の頃だったでしょうか。1950年創業の〈六曜社〉は、京都の老舗喫茶店です。そのレトロな雰囲気が大好きで、京都に住んでいた当時はよく通っていました。必ず注文するのはロールケーキ。今は、口当たりがふわっと軽いタイプのものが多いですが、ここのは真逆。生地が締まっていて、小ぶりながら、ずっしりと重たいところが特徴です。包まれているのは、バタークリーム。ジャリジャリとした食感がやみ

石塚元太良

 アラスカの海にカヤックで漕ぎ出し、数週間かけて撮影を行うなど、壮大なスケールで活動を行う石塚元太良さん。「お金とはうまく付き合えてません」と言うけれど、世界を飛び回って作品を発表するにはどうしたってお金がかかると思うわけで。
「言われてみれば確かに。年に2回はアラスカに長く滞在していますから、どうにかやりくりしているんでしょうね」と、まるで他人事。本当にお金に頓着しない人なのだろうか。
「子供っ

Volkswagen up!

 そのコンセプトが発表されたのは今から10年前。up!は将来を担う小型車として「up!コンセプト」の名で2007年フランクフルトショーで初公開されました。当初は後ろにエンジンを搭載したRR(リアエンジン・リアドライブ)でした。今回の新型も含め、販売モデルは真逆のFF(フロントエンジン・フロントドライブ)を採用しています。ただ、この違いはあれど、小さく見えて大きく使える点、スタイリングや開発思想は共

LOUIS VUITTON

15周年を迎えた「タンブール」に、新たなバリエーションとして「タンブール ムーン」が加わった。ケースサイドが丸く膨らんだ太鼓型の既存のフォルムに対し、新型ケースはその真逆。サイドをぐるりと“三日月”のように窪ませた。これは、そのファーストモデルの一つ。旅がテーマのメゾンらしいGMTを装備する。その針の先端や指し示す24時間インデックス、そして秒針は、トランクのステッチと同じイエローでアイコニックに