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松竹

母に楽をさせたいというのが子供の頃の夢でした。|デヴィ・スカルノ(第二回/全五回)

 母は着物を縫ったりご近所の薪割りを手伝ったり、内職をして私の絵の才能を伸ばそうとしてくれました。私は2歳から絵を描き始めて、小学校に上がる頃には皆さんから天才だ、天才だって言われて育って。自分も画家になる気でいました。岡田節子さんという女子美術大学の名誉教授になられた画家のところで絵を習わせるために、母は内職をしてくれてたんです。中学の頃のある日、家に帰ると友達のお母さんが来ていて、「あれ?」と

ピンク映画の現場で初めて女の子の全裸を見たんだよ。|山本晋也(第三回/全四回)

 昭和33(1958)年頃は日藝なんて誰も相手にしなくて、就職に困るわけ。ほとんどが中退してプロになってたよ。友達が夏休みに、「直よ、お前、お〇〇○映画って知ってるか?」って。要するにピンク映画の前だよね。「面白ぇじゃねえか、それ」って行ってみたらピンク映画の現場だったんだ。初めて女の子の全裸姿を見たな。世の中にこんなに綺麗なものがあったんだってね。風呂に入るシーンでさ。だけど映画を観たら足元と肩

築地が移転したいまだからこそ、 「食の聖地」の文化的背景を探る。

10月に83年の歴史に終止符を打った築地卸売市場。世界最大規模、唯一無二の市場としてだけではなく、日本の食文化のすべてが凝縮された共同体としてもその存在感は絶大であった。一般人では立ち入ることのできない最深部の映像や、国内外の料理人たちのインタビューを通して、いまはなき「食の聖地」の真実が明らかに。

意識的に映画を選ぶのは、 無意識下の影響力が怖いから。| 瀧本幹也 (写真家)

カメラマンを志した中学時代に映画にハマり、いまでも年間40本は映画を観ている瀧本幹也さん。是枝裕和監督に抜擢され映画の撮影監督を務めるようになってからは撮影手法の研究も兼ねてさまざまな映画を観ているが、その中には“意識的に観ない映画”のカテゴリーがあるという。

「まず一つは、黒澤(明)監督の『八月の狂詩曲』です。映画にハマり始めた中学生の頃から、黒澤作品はほぼ全部観ていますし、大人になってからも

今はダメ。使用済み燃料棒って言われてるんだ(笑)。|ジェームス三木

 夜は歌って、シナリオ養成教室の昼の部に入った。僕が書いた『アダムの星』を読んだ、野村芳太郎という大監督に松竹に呼ばれて。映画は約100シーンあって、最初、「使えるのは3シーンだけだな」。大急ぎで書き直すと「8シーンは使えるかな」。最後には「やっぱりこの話はダメだったね」とか(笑)。『伝法水滸伝』では、海岸に1頭のクジラが打ち上げられていると書いて、制作主任に「予算を考えてるのか」と怒られてね。監