キーワード

大正

フィンカ・サン・ ニコラス

『World AeroPress Championship 2014』の優勝者・佐々木修一さんが2017年にオープン。幅広い層にスペシャルティコーヒーの魅力が伝わるよう、品質のブレが少なく、味わいが安定した豆を仕入れ、「抽出の前段階としてバランスが整った状態、抽出しやすい焙煎度合い」を指針に焙煎する。品種や精製方法、気候に応じた適切な処理が徹底されている「サン・ニコラス」は、「口当たり滑らか。クラ

萬鏡寫真館

太陽が降り注ぐビーチや赤煉瓦の建物で撮る、ザ・ウエディング写真が主流の台湾で、感度の高い人々から人気を得ているのが、大正ロマンティックなアンティーク家具などが並ぶ萬鏡寫真館。ファッションカメラマン李廣さんが写真館を開店したきっかけは幼い頃に見た祖父母の記念写真。「日本統治時代に、祖父母は給料の3ヵ月分を払って写真館で撮影したそうです。その写真がとても素敵だったんです」。統治時代の8×8カメラやステ

淡い連帯/喫茶店の守護神|平松洋子

 ほとんど毎日、住んでいる町のどこかの喫茶店に寄る。仕事の合間、休憩を兼ねて散歩に出るのが習慣なのだが、さて今日はどこに入ろうかと自分の気分を探りながら歩くのがまた楽しい。
「こんにちは」
「いらっしゃい」
 十年一日のごとく同じ挨拶だけれど、交わす一瞬の視線にぽっと灯りがともり、言外にお互いの元気を確かめ合う。でも、それ以上のことは何もない。マスターが淹れてくれる熱いコーヒーを相手に、ただぼんや

建築家・藤森照信さんに聞く、公園のこれまでと未来。

「日本では伝統的に、365日いつでも入れる公園はありませんでした。お屋敷の庭園はたまに開放されても、基本的に個人のもの。お寺の敷地をそのまま公園に読み替えた上野公園や芝公園などが明治の初めにできましたが、土地を整備して誰でも入れるようにした近代的公園は、明治20年代に計画された〈日比谷公園〉が初めてです」。建築史家また建築家として活躍する、藤森照信さんは説明します。
 藤森さん

あるわ、あるわ、変態タイトルが続々。

 一昨年、駐日アイスランド大使館後援で、ドキュメンタリー『最後の1本』が公開された。最後の1本、は死ぬ間際の煙草でもなく、有名監督の最後の映画というわけでもない。副題にこうあったからだ。『〜ペニス博物館の珍コレクション〜』。哺乳類のペニスをことごとく収集した私設博物館にないものはただひとつ、ニンゲンのそれであった、そこで最後の1本として……。
 江戸春画のとてつもない誇張によって、日本人のペニス・

木彫り熊と共に生きたアイヌ彫刻家が、その目に映してきたもの。

 鮭をくわえた“木彫り熊”を見たことがない日本人は、ある年齢より上の世代にはいないのではないか。1960〜70年代の北海道ブームは、現在では信じられないほど高まって、阿寒湖のアイヌコタン(集落)が、まるで原宿の竹下通りのようにヒップな若者たちで埋め尽くされていたという。
 現在、札幌芸術の森美術館で回顧展が行われている彫刻家、藤戸竹喜は、木彫り熊の黎明期から、爆発的な人気を博し、衰退していく過程を

蓬萊屋

かつは絶対ロース? ふふ、何を言ってんだか、ヒレに決まっているじゃないか。はいはい、ヒレかロースか議論は置いといてこちら〈蓬莱屋〉は大正元(1912)年創業。上野松坂屋の脇の屋台からスタートし、昭和3(1928)年、現在の場所に移転した。先代の山岡吉孝さんは先々代の娘さんの婿養子だった。
〈蓬莱屋〉は創業当初から、ヒレカツ一本に絞って展開してきた。使ってみてほしいと肉屋が持ってきたヒレ肉をカツにし