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青森

作家を目指したのは、「太平の逸民」に憧れたから。

 引き揚げで日本に帰還し、小樽と青森に移って、そして東京へ。居場所がなかったんです。小樽には父の実家がありましたが、父はハルビンの強制労働から病気で帰ってきて、すぐに亡くなりました。僕は満州で故郷を失い、父を失い、すべてを失った。息子を失った祖母は、嫁と孫が帰ってきても喜ばない。そして今度は、特攻隊の生き残りである兄が戦争から帰ってきて、小樽の家を質に入れて、ニシン漁に投資して失敗。家まで失いまし

ラーメンの汁が好き。

ラーメン、うどん、蕎麦など、好物は汁物の麺類です。なかでもラーメンの汁が大好物で、どうしても飲み干さざるを得ない。塩分が、などと人に言われることもありますが、止め時が難しいです。もし止め時というのがあればアドバイスをいただきたいのと、みなさんイチオシのラーメン屋を教えてください!(レコード店勤務/38歳/男)

釈迦から妖怪まで。

怖い妖しい美しい。異界の住人には、ただならぬ引力がある。釈迦や妖怪という、たぶん見たことのないものを描く際に、画家は先達の絵巻や仏画を参照し、想像力フル稼働で勝負した。だからアクも強いし圧も強い。見る者をひきずり込む強烈な魅力を放ちながら、「この人についていっちゃダメ」感も醸し出す。小川芋銭のほのぼのとした生き物は、よく見れば際どい容貌だし、人間の暗部という異界に生きるデロリな、つまり奇妙で濃密で

日本では約20年ぶりのアルヴァ・アアルト回顧展。

積層合板の丸い座面に、バーチの無垢材を加工して作った3本脚を付けた、かの有名な丸椅子「スツール60」。アルヴァ・アアルト(1898〜1976)の家具は大量生産を念頭に規格化された「部品」を組み上げて作られ、ある意味単純で色気がないようにも見えるが、それゆえか、今から80年以上も前に作られた丸椅子はじめ、現代の生活空間においても普遍的な魅力を保ち、時代に取り残されないデザイン強度を保ち続けている。

世界中で個展を開催、さらに新作まで発表する蓮沼執太の多忙な一年。

 蓮沼執太フィルハーモニック・オーケストラ(以下蓮沼フィル)が、4年ぶりの新作『ANTHROPOCENE』を発表。前作から約4年間経っているが、蓮沼自身はこの年始に『windandwindows』を発表したほか、さまざまなジャンルへ楽曲提供も行いつつ、音楽を中心とした個展『Compositions』を北京とNYで、東京では『 ~ ing』を開催。超多忙なこの一年を少し振り返ってもらった。
「これま

今晃さんのこけし

●名前/納谷新

●職業、年齢/建築家、47歳

●津軽こけし館/数年前家族で青森旅行をした時、たまたま見つけた〈津軽こけし館〉が妙に気になり初訪。「今思えば、あの旅が、すべての始まりだったかもしれません」。

●今さんにゾッコン!/『伝統こけしのデザイン』を読み、当時住んでいた近所にこけし屋があるのを知り行ってみる。「そこは津軽系伝統こけし工人、今晃さんの大ファンである店主が営む店で今晃コレクシ