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脳内

心して観たいと思うほど、 先延ばしになってしまう。| 増子直純 (ミュージシャン)

「偏ってはいるけれど、観ている方だと思う」と言う映画好きの怒髪天ボーカル・増子直純さん。増子さんの「観てない映画」は、観たい気持ちはあるのに見逃してしまっているものばかり。

「『スクール・オブ・ロック』はこれまでさんざん人に薦められたけど、まだ観てないんだよ。単純にタイミングの問題。すごく面白いらしいよね。小太りの男がギター弾きながら膝でスライドしている場面しか俺のなかに情報はないけど(笑)。『

ジャンルの垣根を越え、常に挑戦し続ける作家・筒井康隆。

 現代文学の最高峰・筒井康隆の世界を紹介する初めての大規模展覧会が世田谷文学館で開催されている。1934年に大阪で生まれた筒井康隆は、60年に江戸川乱歩が編集する雑誌『宝石』に掲載された、「お助け」でデビューした。同年、SF同人誌『NULL』を発行。デビュー後は星新一、小松左京とともに「SF御三家」と呼ばれ人気を博した。彼ら3人は日本にSFを根づかせた、SF界の草分け的存在といえるだろう。その後、

世界で最もハイリスクなクライマーの、穏やかで理知的な日本の旅。

 まるで地面を踏みしめて歩くように、アレックス・オノルドは岩壁を登っていく。一つ一つの動作を確認するように、急がず、確実に。奥多摩にある数十mの岩壁は、少し目を離した隙に登り切ってしまっていた。ロープを使ってゆっくりと下りてくるアレックス・オノルド。世界で最も先端を歩むフリークライマーだ。彼の人生は、常にクライミングと共にある。初来日となった今回の旅で東京の街を歩いていても、ビルの壁の隙間に手を

福家のヒレカツ丼定食

 お気に入りのとんかつ屋さんを教えてくれと問われ、非常に困った。お気に入りのとんかつ屋が特にないからだ。
 そう書くと、とんかつに思い入れが薄いと思われるだろうが、逆。
 お気に入りでないとんかつ屋が一軒もないのだ。(自分にとって)美味しくないとんかつがない、と同義でもある。
 あそこのは特に美味しかったとか、あそこのはイマイチというのが、本当にない。人生で出会ってきた全とんかつが等しく嬉しい楽し

樽川 潮/ミクロマンシリーズ蒐集家

中野でその顔を知らぬ者はいない⁉ とまでいわれている樽川さん。色々なオモチャをコレクトする彼だが、最も愛情を注力するのが、1970年代から80年代に発売されたタカラ社(現・タカラトミー)のミクロマンシリーズだ。スケルトンボディにメッキフェイスという個性的なルックスや、アニメなどのキャラクターではなく独自のストーリーを持って誕生した背景など、ほかと一線を画す商品展開で当時の子供たちを魅了。小学校低

yello’s

 どんよりと曇天が続く冬のパリでは、太陽を拝めずに鬱病にかかる人も多い。そんな状況を改善すべく、健康重視のデリ〈イエローズ〉では、光療法、リュミノテラピーをプロポーズしている。
 朝起きると、目の網膜は光を感知して、睡眠を促すホルモンであるメラトニンの分泌を抑える。しかし、太陽の光を浴びる機会が少ない人は、恒常的な疲れや睡眠障害に悩まされたり、太陽光線を浴びることにより生成される脳内ホルモンの減少

長嶋智彦/英国バカ

2014年のラストは、お笑いコンビ、ダーリンハニーの長嶋さん。高校の英語の授業でビートルズに触れ、英国好きに目覚める。その後モッズカルチャーに傾倒し、仲間と一緒にベスパを乗り回しイベントに通う青春時代を過ごす。それ以降、1960年代から現在までのカルチャーから歴史にどっぷりと浸かっていく。またミュージシャンに憧れる彼は、変なコスプレ癖にも開眼。今着ているのは、ザ・フーのピート・タウンゼントが実際に

キャラクター

 二次創作に火をつけたこと。『進撃の巨人』(以下進撃)が爆発的な人気を博したのは、もちろん物語の面白さもあるが、それだけでは説明できない。二次創作を生む仕組みから考えてみたいと思う。
 漫画界は、コミケを代表とする同人誌という確固たる世界があり、そこから偉大な才能が出てくるサイクルが確立されている。コミケは、原作から派生した新しい物語、いわば〝学説〟を戦わせる場。そこで新しい読者を得られれば、男女

KAYAKING

「まるで水面をなでるように、パドルを動かすんだ」。ツアーを率いるガイドのロビンは、まったくのビギナーへの説明でも多くを語らない。沈したときの心得だけを伝える放任主義。でもそれが、スウェーデンらしい“大人”な旅の始まりだった。
 ストックホルムから東へ1時間のドライブ。さらにラフスナスの波止場からボートに乗り込んで30分。スウェーデン発のアウトドアブランド〈HOUDINI〉チームの旅に交ぜてもらった