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欧州

祖父を敬愛する服作り。

〈アーネスト ダブル ベーカー〉の服作りのヒント、それはデザイナーの実祖父のクローゼットに眠る1980年以前のワードローブ。70年代を彷彿とさせるフレアシルエットをややすっきりとさせた、仕立ての良いパンツもその一つ。半永久的にセンタープリーツがとれないように、腰から裾までステッチが施された、紳士に嬉しい仕様だ。71,000円(アーネスト ダブル ベーカー/アディッション アデライデ☎03・5786

COCHON

まるで画家のアトリエのような小部屋だ。店主の描いた絵や不思議なオブジェが点在し、その奥のテーブルに十数種の花が。数は厳選されているが、色形ともに存在感のある品種が並ぶ。店名はピエル・パオロ・パゾリーニの映画『豚小屋』から。学生時代はどっぷり映画を学び、その傍ら働くカフェで花の魅力に触れ、やがて花屋に就職。独立直前に欧州を旅し、そこで型にはまらず生きる人々と出会ったことが、今の花屋然としない店に繋が

Vlas Blomme

リネンが主役のブランド、ヴラスブラムを2006年に設立した石井智さん。
「欧州で赴任生活を経験したのですが、なぜ、日本ではリネンが普及しないのか疑問でした。ブランドの立ち上げ当時に調べてみたら、国内にリネン農家は皆無で、日本の輸入統計を見てもリネンの割合はほぼゼロに近かった」。この事実に驚愕した石井さんは、自ら原料を探しに産地であるベルギーのコルトレイクの工場へ辿り着いた。
「コルトレイクリネンは

SHIMA SEIKI 島精機製作所

国内外の多くのファッションデザイナーやアパレル関係者たちが知らない人がいない会社名。その名は〈島精機製作所〉。創業者は地元で和歌山のエジソンと譬えられるほどの技術者、島正博氏。彼は、前身となる会社を経て1962年に株式会社島精機製作所を設立し、64年には、軍手用に全自動手袋編機の開発に成功。そのノウハウを生かし数々のマシンやデザインシステムを作り出した。現在では、コンピューター横編機の世界シェアで

若冲や蕭白も憧れた、 スーパーフリーダムな禅画。| 白隠慧鶴

「むちゃくちゃだけど、うまくもないけど、ダイナミックで面白い絵を描く禅僧がいたらしい」と京都の奇想絵師も噂した。それが永遠の素人画家、白隠慧鶴という男。
 
絵師でも画僧でもない。15歳で出家し、後に500年に一人の名僧といわれた臨済宗の禅僧だ。伝統や技術を重んじる従来の禅宗絵画とは違う自由な「禅画」が生まれた江戸時代中期、ただただ禅の教えを広める手段として、1万点ともいわれる膨大な禅画を描いた。

国民的絵画、降臨。

浮世とは当世のこと。今、この世で味わえる娯楽と享楽を描いた浮世絵は、自由で粋な元禄の空気を映す国民的エンターテインメントだ。原点は風俗画。初期は菱川師宣らの肉筆画や墨一色の摺り物がメインだったが、多色摺り木版の技術革新によって一気に大衆化。歌舞伎スターの役者絵や美人画は装いの流行発信源になり、歌川国芳が描く幕府批判の風刺画は庶民の喝采を浴びた。浮世絵が、上質なポップミュージックのように愛されている

Blutwurstmanufaktur

 ブラッドソーセージとは、家畜を無駄なく利用する食品として、血を材料として加えたソーセージのこと。それを“ブーダン・ノワール”と呼ぶフランスでは、毎年、品質を競うコンテストが開催され。600人もが参加するという。その大会で3度優勝し、フランスのナイトの称号を授与されたマルクス・ベンザーさんの肉屋がここ。ベルリンではそもそも労働者の食べ物だったブラッドソーセージだが、ベンザーさんの業績により、今では