
三宅


徹底的な音作りによって、深い没入感へと誘えるように。

繊細に揺れ動く感情を豊かに描き出す、三宅純の映画音楽。
『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズの第4作目『インフェルノ』出版時に、アメリカの出版元が各国の翻訳者たちを秘密の地下室に隔離して翻訳作業を行った。そんな実話に基づくミステリー映画『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』が1月末から公開されている。レジス・ロワンサル監督によって仕掛けられた巧妙な謎、見事な伏線回収、幾重にも重なる時間軸の中で多くの物語が並行的に、疾走感をもって進んでいく。重層的な時間軸、

宮藤官九郎が語る、がまんと表現について。

読むのも書くのも面白い“日記本”の勧め。
『カミュの手帖 1935−1959』
内沼さんの日記本原体験。無名時代の日記は公開を前提にしておらず、読んだ本の引用、目標とすべき作家の名前も克明に書かれている。アルベール・カミュ著、大久保敏彦訳。新潮社/品切れ。

マンガ家・タナカカツキとミュージシャン・YO−KINGによる男のサ道。
サウナ大使としても活躍するマンガ家・タナカカツキが、サウナー友達のミュージシャン・YO−KINGを誘って、フィンランド大使館を訪問。限られたVIPのみが利用を許される“大使専用サウナ”にてサウナートークを繰り広げた。

“花姿”にこだわる生産者を訪ねて。
勘やコツに頼らない徹底した数値管理で、繊細な切り花を栽培。
今では当たり前に花屋で見かける、リューココリネとアルストロメリア。実は、日持ちしない品種として切り花での流通が難しいとされていた。そこに金字塔を打ち立てたのが、〈三宅花卉園〉。“出荷から約1ヵ月は枯れにくい”と、フローリストが目を丸くする。その秘密は生産性を度外視した栽培にあった。
「有機栽培の名人といわれる方々がいますが、その勘やコツ

“日本製の服”が生き残るには?
2017年の日本に流通した衣料のうち、日本製の比率はわずか2.4%。生産数量も1億点を割った。メイド・イン・ジャパンの服は、もはや絶滅の危機に瀕しているのだ。40年以上にわたり、日本のもの作りの現場を取材し続けてきたアパレル工業新聞の三宅太編集長に、日本製衣料の現状と展望を聞いた。

ナンパもダンスも団欒も。
浮世絵のルーツは庶民の日常を描いた風俗画だ。踊り、祭礼、遊郭に興じる町衆たち。実は平安の絵巻にも風俗描写はあるのだが、独立した絵として描かれるようになったのは戦国時代が終わる頃から。踊りなら踊り手をズームアップし、遊里なら親密な空気や猥雑な会話も伝わるようなフレーミングで。非情の世に隠れていた人間の愛すべき営みに目を向けてみたら、意外と絵になった、ということだろう。ほかにも、宴や歓楽の様子を肯定感

教科書掲載映画。
著者である大学の先生や、出版社、そして文科省のチェックを経て掲載される。それが、教科書に載った映画である。いわば、幾重ものお墨付きを得た映画といえるだろう。観終えた後にはきっと教養も高まっているはず?