キーワード

三宅

“花姿”にこだわる生産者を訪ねて。

勘やコツに頼らない徹底した数値管理で、繊細な切り花を栽培。

今では当たり前に花屋で見かける、リューココリネとアルストロメリア。実は、日持ちしない品種として切り花での流通が難しいとされていた。そこに金字塔を打ち立てたのが、〈三宅花卉園〉。“出荷から約1ヵ月は枯れにくい”と、フローリストが目を丸くする。その秘密は生産性を度外視した栽培にあった。
「有機栽培の名人といわれる方々がいますが、その勘やコツ

ナンパもダンスも団欒も。

浮世絵のルーツは庶民の日常を描いた風俗画だ。踊り、祭礼、遊郭に興じる町衆たち。実は平安の絵巻にも風俗描写はあるのだが、独立した絵として描かれるようになったのは戦国時代が終わる頃から。踊りなら踊り手をズームアップし、遊里なら親密な空気や猥雑な会話も伝わるようなフレーミングで。非情の世に隠れていた人間の愛すべき営みに目を向けてみたら、意外と絵になった、ということだろう。ほかにも、宴や歓楽の様子を肯定感

普段の会話も含めて、時間の積み重ねを丸ごと、映画の中にパックしたい。

劇場公開作は少ないが、『Playback』などの作品が絶賛され、新作を待望されてきた三宅唱監督の『きみの鳥はうたえる』。『そこのみにて光輝く』などの映画化作品で知られる佐藤泰志の小説を大胆に脚色し、函館に暮らす若者たちの恋と青春を繊細に映し出した。恋に奔放なヒロイン・佐知子を演じた石橋静河と三宅監督が、この作品に漂う穏やかで自然な空気の源泉を、演出法から解き明かす。

  クランクインの前にどん

オリジナリティから生まれるウィメンズファッションの可能性。

 2015年春夏のサカイはこれまでになく高揚感があった。ミリタリーとフラワープリント。そこにはニット、レース、布帛といった素材が縦横に使われ、複雑な構造となっている。このところのサカイの影響力は「世界へ向けて」という言葉がぴったりとくる。パリコレのショーはパワフルだし、ニットから発想した複雑なドレスはストリートにまで影響を与えている。デザイナーの阿部千登勢の活躍は昨年7月号の『アメリカン・ヴォーグ

四の五の言わず即行動。己を奮い立たせる男たち。

 ミュージシャンのTOSHI−LOWは人が言いづらいこと、自分が正しいと信じたことを、公の場で臆することなく言える男。自分を奮い立たせる何かを常にストイックに求めている。キャンドルアーティストCandle JUNEの、自分の世界観の作り方、仕事への挑み方に強烈な印象を覚えた。一つ一つの言動がいちいちドラマティックな男。ミュージシャンであり政治活動家の三宅洋平は、以前から原発問題について発言し、己の

オペラ歌手

きっかけ/父親は伴奏家で音楽大学の教授、母親もピアノの先生という音楽一家に生まれる。「3歳頃からピアノには親しんでいたけど、教室に通ったのは中学生から。でも練習が嫌いでレッスンは長続きせず、転機は高校生。音大声楽科の教授だった同級生の母親に歌を勧められ、導かれるままに音大を受験し、声楽科に合格。どうやら私の性格は、ピアノより歌向きだったみたいです」