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服部

身だしなみの道具。|服部哲弘

 いつでもできるだけ自然なものを使いたいなって思っています。服もそうだし、生地もそう。年齢を重ねるとだんだんと手触り、肌触りが心地いい、ナチュラルなものを使いたくなってくるんです。僕は1日2回お風呂に入るのでタオルも2枚使うのですが、一度使ったら洗濯派なので、バスタオルよりもフェイスタオルがちょうどいい。〈無印〉のタオルはインド産のオーガニックコットンを使っていて、パイルが立っていてふんわり。海綿

小林亜星

戦時下の少年時代から退廃のにおいに魅せられた自称、ナンパな不良少年が、ハワイアンやジャズを片手に夜の世界を飲んで、買って。一度は入った会社を飛び出して、万人の耳に残るメロディを生み出し続けた才人、小林亜星。小さな事務所でその巨体を響かせながら語る人生は、骨太な反骨精神を持つ本当の不良だけが語り得る、軽快で耳に残る歌だった。

自分の存在を懸けた「本物の体験」とは何か。|服部文祥

 学生時代に山登りにのめり込んでしまった者が企業に就職して生きていくのは難しい。自分の命さえもてあそぶほどの自由を登山で知ってしまうと、時に滅私して組織のコマになり、人生を切り売りして、サラリーを稼ぐ生活がバカらしくなってしまうからだ。一方で、子供の頃から所属してきた日本の社会を切り捨てて、仙人のように生きていく覚悟もない。
 20代の最初の頃、山登りに身を費やした若者が、自由を捨てずに生きていく

犬と狩り

猟師の服部義正さんは4匹の猟犬と暮らしている。オオカミの血を引くという伝説も残す紀州熊野系猪犬だ。山に入ると犬たちが放たれる。犬は常に主人の居場所を意識しながら狩り込み、イノシシを見つけると一斉に吠える。視界不明瞭な山林、主人は響き渡る犬の声を頼りに標的に接近。この「鳴き止め」と呼ばれる優れた猟芸で追い込み、イノシシが駆け出た瞬時、スナップショットで撃ち止める。山では眼光鋭い服部さんだが山を下りる

常に「恐るべき新人」を待望している美術界という戦場に、しなやかでしたたかで大胆不敵な日本画が届いた。|服部しほり

 絵に登場するのはオジさん、または小僧。初期には自画像らしき若い女子もいたけれど、その娘は変な妖怪オジさんみたいなものを抱いていたりする。あとはこちらもオスのみ、雄鶏を描く。
 そんな絵が次から次に出てくると、これは曾我蕭白の再来か、伊藤若冲の子孫だろうかと思ってしまうところだが、そんな簡単な話ではなかった。この画家、服部しほりとの対話は後回し。日本美術の知識を復習しよう。
 若冲、蕭白、長沢芦雪

CHAISE C シェーズ C(1947)/マルセル・ガスコアン|服部哲弘 〈YAECA〉 デザイナー

 祖父が大工で作業場が身近だったせいか、一番ホッとするんでしょうね。気がついたら、持っているのはほとんど木の椅子でした。フランスのデザイナー、ガスコアンは1930〜40年代頃にJ・プルーヴェやC・ペリアンも参加したUAM(現代芸術家連盟)のメンバーで、彼はル・アーヴルという戦災を受けた町の復興プロジェクトの中で、これからのモダンで合理的な住宅空間にマッチする家具としてこの椅子を作ったそうです。簡易