キーワード

街中

初代編集長・木滑良久が語る、BRUTUS創刊前夜。

「90歳だからね。もうみんな忘れちゃったよ」
約束の時間よりずいぶん早くに、待ち合わせ場所にカーディガン姿の軽快なカジュアル・スタイルで颯爽と現れた木滑良久さんは、そう言ってニカッと微笑んだ。『週刊平凡』『平凡パンチ』『アンアン』『ポパイ』、そして『ブルータス』まで数々の編集長を歴任し、多くの雑誌の創刊に関わった「伝説」の編集者。この世界に長くいる先人たちが最上の尊敬を込めて呼ぶ「キナさん」。本誌

Tシャツと美女。

大阪はオリジナルTシャツを作る飲食店やグループが多いと聞く。その理由は“ワンチーム感”を出したいからだそうだ。思わず「え、それ、どこの?」とツッコみたくなる絵や文字を胸に秘めた、街の美女たちをスナップ。

Q1 いま着ているTシャツについて教えてください。
Q2 自分が大阪人やな、と思うところは?
Q3 大阪でデートするならどこがおすすめ?

小説家・酉島伝法さんの書斎は、風が吹き抜ける川縁。

川縁で小説を書くようになったのは、『宿借りの星』を書き始めた頃からですね。物語に入り込めず、体調もすぐれず、集中力が続かずにいたときに、青山真治を追った番組で、監督が川縁で脚本を書いていたのをふと思い出して、近くにこんないい環境があるのに利用しない手はないと気づいたんです。さすがに原稿を書くのは難しいだろうなと思いつつ、一応パソコンを持って気分転換のつもりで出てみたら、異様に集中できたんです。以降

Baoli(2014)|シェイラ・ヒックス

 大量の糸、布、毛糸、そして糸、糸、糸。よじって、織って、巻いて、そしてよじって、よじって、よじる。複雑に絡み合った「繊維」でシンプルに、そして大胆に魅せてくれるのは、1934年米国生まれ、パリを拠点に活動するアーティスト、シェイラ・ヒックスの作品です。巨大な糸の塊は時に美術館の内部を圧迫し、時に街中を埋め尽くし、かと思えば、ほっこりと愛らしい壁掛けのような作品になったりするのもご愛嬌。繊維を使う

稲熊祐典 | 木工家具職人

栄から南へ車で20分。〈稲熊家具製作所〉は町工場がひしめく南区道全町にある。目の前を東海道本線が走り、新幹線が通過するたびに工房のガラス戸を勢いよく揺らす。
「騒々しいですけど、たまにドクターイエローも通るから楽しいんです」
 
ん? どこからかホラ貝のような音も響いてくる。これは一体……?
「隣が熱処理工場なんで、窯を開けるたびにこの音がするんです(笑)。ここも元はアクリル加工工場。それを自分で

鶴舞公園からも近く、いま住みたい街 NO.1!? 千代田

長らく栄からも遠くない住宅街というポジションだった千代田がいま、変貌を遂げつつある。きっかけは2009年に移転してきた〈Circles〉の存在だ。「自分たちが作る空間を面白く、豊かにしたいけれど予算的に街中は難しい。NYのソーホーをイメージして選んだのがここ」とオーナーの田中慎也さん。全国からファンが集まる自転車店を営みつつ、2012年には隣にダイナー〈EARLY BIRDS〉を開いた。「歩いたら