高さよりも、〝濃さ〟で山を探求する。【低山トラベラー】大内 征 標高1000m以下の山=低山を集中的に登り、魅力を世に伝える。頂を目指すだけではない思い思いの楽しみ方ができることが醍醐味だとする大内氏は、各地の低山に点在する戦国時代の痕跡を辿ることにのめり込んだ。特にシビれたのは、司馬遼太郎の『関ヶ原』にも登場した岐阜県の南宮山。ここに陣を張った毛利秀元が東軍を迎え討つ光景を思い描くと同時に、自分なりの戦い方まで妄想したという。これまで500座以上の山に登る