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JR

蕎麦を啜りフレンチに酔う、森の中の一軒。

八ヶ岳の南麓、陰影の濃い緑に包まれて立つ黒く尖った三角屋根。築200年の古民家を移築し、会員制別荘として使われていたこの場所を受け継いだレストランが、3年目を迎えたこの夏、オーベルジュとしてリニューアルした。主役は、八ヶ岳伏流水と蕎麦粉だけで作る十割蕎麦、そして地の食材を使ったフレンチ。都内のフランス料理店で料理長を歴任し、アジアのベストレストラン50に選出されたシンガポール〈WAKU GHIN〉

国民的絵画、降臨。

浮世とは当世のこと。今、この世で味わえる娯楽と享楽を描いた浮世絵は、自由で粋な元禄の空気を映す国民的エンターテインメントだ。原点は風俗画。初期は菱川師宣らの肉筆画や墨一色の摺り物がメインだったが、多色摺り木版の技術革新によって一気に大衆化。歌舞伎スターの役者絵や美人画は装いの流行発信源になり、歌川国芳が描く幕府批判の風刺画は庶民の喝采を浴びた。浮世絵が、上質なポップミュージックのように愛されている

裸体デモクラシー。

ヌードを芸術として描き、公の場で鑑賞するという文化が日本に入ってきたのは明治後期。美しい裸体表現は精神の美を表す手段であると考える西洋では、ヌードが絵画の重要ジャンルであり、宗教画の場面という言い訳でエロスとしてのヌードもたくさん描かれてきた。が、日本ではそういう西洋のヌードに触れるまで、エロスを描いた春画はあれど「裸体」ジャンルはなし。日本の裸体デモクラシーは意外と最近のことなのだ。明治中期に渡

JULES VERNE COFFEE (東京/高円寺)

茨城県つくばから、築50年のJR社宅をリノベーションした〈高円寺アパートメント〉に2017年8月移転オープン。小山彰一さんと亜希子さん夫婦で切り盛りし、小山さんは『ローストマスターズチャンピオンシップ』などで団体優勝した経験を持つ。シングルオリジンも取り扱うが、シグネチャーはブレンドの「月世界旅行記」。キレの良さもさることながら、深煎りとは思えないフルーティさが際立つ。豆を購入すると、コーヒー1杯

札幌のおにぎりはデカい?

おにぎり、サンドイッチ、コッペパン。軽食の専門店が充実しているのも札幌の特長だ。特におにぎり専門店は多い。街で小腹が減った市民が向かうのは〈おにぎりのありんこ〉や〈セイコーマート〉のホットシェフ。札幌駅前の海産物専門店〈佐藤水産〉のおにぎりは午後早くにはほぼ売り切れる。

しかも、そのおにぎり、ちょっと大きすぎだ。近年、おいしくなったと話題の北海道米と、具のサケやたらこが特産物である地域特性からか

キューブリック愛。

『2001年宇宙の旅』製作50周年にちなんで、2週間限定のIMAXシアター上映がありました。最終日に滑り込むと、老若男女の幅広い観客で満席。熱気に満ちた劇場で、改めてキューブリック映画の時代を超える強度に感動しました。この普遍性を生み出しているのは、宗教画のような一点透視の構図です。「Stanley Kubrick's One-Point Perspective」は、様々な映画のシーンを繋ぎ合わせ

愛煙家を気取れないいまだからこそ、 クールに紫煙をくゆらす登場人物に魅せられる。

喫煙している本人はもちろん、受動喫煙の危険性が叫ばれ、喫煙者たちには世知辛いご時世のいま、「たばこってカッコいい」などと言ってもいられない。しかし、『ナイト・オン・ザ・プラネット』のウィノナ・ライダーをはじめ、数々の名作を魅力的なヘビースモーカーたちが彩ってきたのも事実。たばこ抜きには成立しないものもあることにご理解を。