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安西

淡い連帯/喫茶店の守護神|平松洋子

 ほとんど毎日、住んでいる町のどこかの喫茶店に寄る。仕事の合間、休憩を兼ねて散歩に出るのが習慣なのだが、さて今日はどこに入ろうかと自分の気分を探りながら歩くのがまた楽しい。
「こんにちは」
「いらっしゃい」
 十年一日のごとく同じ挨拶だけれど、交わす一瞬の視線にぽっと灯りがともり、言外にお互いの元気を確かめ合う。でも、それ以上のことは何もない。マスターが淹れてくれる熱いコーヒーを相手に、ただぼんや

亡き後も新刊、続々。安西水丸の色褪せぬ魅力盟友・南伸坊

『鳥取が好きだ。水丸の鳥取民芸案内』

民芸好きで知られた安西が特に愛した鳥取の手仕事。銀座の民藝店〈たくみ〉で若い頃から民芸に触れ、たびたび鳥取を訪れていたという。生前に遺した未発表のエッセイと、本人がコレクションした民芸品の写真などで綴る鳥取民芸案内。河出書房新社/1,600円。

芽の巣山

 ここ最近、SNSを賑わせている話題の店〈芽の巣山〉。始まりは5年前、オーナーの石井和昭さんが営む〈menos〉というヘアサロンのインテリアとして、植物を入れたことがきっかけだ。その不思議な姿に魅了された石井さんは、サロンの軒先で販売をスタート。そして2016年11月、念願の植物専門店をオープンしたのだ。以来、毎月テーマを掲げ、様々なイベントを仕掛けてきた。ユーフォルビアの人気種、オベサのみを大量