
森岡


「『都市』で暮らす者がより面白く、たくましく暮らすための『手引き』」
本や骨董関係の特集のみならず、過去にはグルーミング特集の「薄毛対談(‼︎)」にまで参加してくれた森岡督行さん。「BRUTUSに出演できるのは何より誇らしい」という言葉の奥底には、中学時代から抱き続ける特別な思いがありました。

山の花を生ける。
生け花のルーツであるアニミズム的な側面を蘇らせるべく、様々なアプローチの作品を生み出している花道家の片桐功敦さん。そんな片桐さんと山で探した花材を使って花を生けることに。場所は高野山の麓。縄文の神・丹生都比売命が鎮座するかつらぎ町へ。

変わらない場所で、タンゴと本を楽しむ。|森岡督行
佇まいに惹かれて店の扉を開いたのは21年前。〈ミロンガ〉には、神保町で本を買った後に行きたくなります。芳醇な香りのカフェオレを飲んでいると、昔の自分のような青年が入ってきたり、これから自分が向かうであろう年齢のおじさんが腰掛けていたり、自分が人生のどの場所にいるかを客観視できるような感覚になります。そしてなんといっても店内に流れるアルゼンチンタンゴが魅力。レコードのプツプツというノイズも趣深く、

さて、髪が薄くなってからどうしよう。
いつか、だいたいの男性には、その時が来る。馴染んだヘアスタイルに別れを告げて、新しい世界へ。手塚敦嗣さんは20代の前半のことで、矢口憲一さんは30代前半、そして森岡督行さんは8年前にそれぞれ決意した。以来、だいたい不変。つまり、清潔でカッコイイ、薄毛の長年の実践者。一家言はもちろんあって。

外濠公園|森岡督行
毎日何らかの本を読んでいるという森岡さんにとって、公園は読書する場の一つ。この日は何度も読み返しているお気に入りや、これから読みたい本など5冊を持参。「公園と読書は相性がいいなと思うんです。本を読むということは、物語の中に入っていくとか、人の意見に共感するとか、別の世界に行く感覚がある。仕事と実生活の境目みたいなところにある公園と、本の世界が自分の中に立ち上がってくる感覚が合うのではないかなと」

平田牧場の金華豚ヒレかつ膳
マガジンハウスの『ポパイ』web版でシティボーイに選んでもらっている私ですが、実は、一九七四年に山形県に生まれました。数年前、地元から母が上京したとき、一緒に食事に行ったのがコレド日本橋の〈平田牧場〉。〈平田牧場〉は山形県の会社なのですが、二人とも食べたことがありませんでした。めったにない母との食事なので、高級な「金華豚ヒレかつ膳」を注文。すると運ばれて来たのは、サクサクしたパン粉に、一口でかみ

使って楽しいだろうなと思えるもの。|森岡督行
何かを狙ってどこかへ行くことはあまりないですね。骨董市やフリマで見つけたり、たまたま立ち寄った店で場当たり的に出会っています。求めるのは、使っているところを想像して楽しいだろうなと思えるもの。箸にしてもいいものはたくさんあると思いますが、これで白米を食べたら楽しかろう! という光景が思い浮かんで買いました。

俳優論|菅田将暉、松坂桃李
近年の若い俳優たちは、以前より真面目で、表現欲が強く、芝居にひたむきだと言われることが多い。果たして本当だろうか? これまでに観てきた映画のこと、信頼を寄せる映画人のこと、衝撃を受けた芝居のこと。以前から仲のいい先輩・後輩同士、松坂桃李と菅田将暉が率直に語り合った。

使っている時の楽しさを想像しながら、買い集めている。|森岡督行
築80年を超えるビルに古書店を構える、森岡督行さん。目の届く範囲でと、たった100冊ほどの本を並べる空間に、愛する古道具も大切に置かれている。聞けば、古いもの好きの血は小学生の頃から流れていたという。
「叔父が譲ってくれた切手帳が面白くて、戦前の普通切手の色や柄に惹かれ、当時からお小遣いを全額投入していました」
中学になると金貨。空き缶や古着を集めていた時期もあった。
「当時は根暗と思われるの