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伊藤

マンガ構造

 私が『進撃の巨人』の存在を知ったのは、第1巻が発売された頃だったと思います。なにより印象的だったのは、他人の悪夢を覗いているような怖さでした。壊れた建物の向こうから、巨人がこちらを見ている——この悪夢のリアリティこそ、本作が持つ普遍的な魅力だと思ったのです。
 ただ諫山さんの絵には、何かと毀誉褒貶がついて回る。その原因の一つが、流麗ではない描線にあります。例えば11巻で超大型巨人が落下してくるシ

着るほどに育む布、ホームスパンを訪ねて。

 松浦弥太郎さんには憧れの服があった。志賀直哉、武者小路実篤といった白樺派のメンバーや濱田庄司、河井寛次郎など民藝運動の先人がこぞって愛した「ホームスパン」である。ホームスパンはスコットランドを発祥とする毛織物の一種で、ホーム(自宅)でスパン(糸を紡ぐ)することからその名がついた、ツイードの一種である。明治の初め頃に日本に伝わり、コートやジャケットなど主に外套用の高級素材として北海道や東北など寒冷

やっぱり、ラガーでしょ。

 今回は私の話をさせていただく。スポーツジャーナリストは酒場に詳しい。みんな、試合後は呑む。呑むに決まっている。私の経験から「世界のベスト酒場シティ」を3つ挙げるとするなら、カーディフ(ウェールズ)、シドニー、ボストンの3都市。噂ではダブリン(アイルランド)がいいらしい。
 日本に目を転じると、京都の酒場が楽しい。気に入った店が、季節の移ろいによって佇まいを変えていく。それに  京都のお店の人はラ