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台南

ウマいから並ぶのか、 並んでいるからウマいのか。 台南の超(長)行列の人気店。

朝5時から大行列、台南イチ並ぶ店。

台南グルメの代表格、牛肉湯。中でも圧巻の行列ぶりなのがこの〈六千牛肉湯〉。人気の理由は市郊外の善化市場で毎日仕入れる超新鮮な台南牛と湯(スープ)の味。牛テールと野菜でとったスープはさっぱりとした後口で、この熱々を薄切り牛肉にサッとかけ、軟らかなレア状態のうちに食べる。夜明け前から並び始めて5時の開店時には大行列。これが売り切れになるまで続く。是が非でも食べて帰

麻豆代天府

いかにも台湾な色彩の巨大な龍の口から吐き出されている階段を、ぞろぞろと人が下りてくる奇妙な光景。どこぞのテーマパークかと見紛うけれど、実はここ、神様を祀った歴史ある道教寺院なのだ。1662年に保寧宮という名前で建立されたものが、1956年に現在の場所に移築されて名称も変更。そして、79年にこの巨大龍が設置された。龍の体の中は通路になっていて、入口には「十八地獄」の看板。入って進むと、おどろおどろし

連得堂餅家

崇安街の小さな路地に、朝早くから漂う甘い香り。創業100年以上、4代にわたり味を伝える味噌煎餅の専門店。基本は味噌煎餅と卵煎餅の2種類。味噌煎餅は小麦粉、水、砂糖、味噌を合わせ自然発酵させて焼いたもので、ベジタリアンもOK。卵煎餅は卵、牛乳、バター、生クリームを使ったちょっとリッチな味わい。実は煎餅の技術は初代が日本統治時代に日本人から学んだそうで、香ばしさやほのかな甘味に懐かしさを覚えるのはそれ

振利工具店

時代の移り変わりとともに、日本と同様、あるいはそれ以上に後継者不足となっている台湾の職人文化。創業80年余の〈振利工具店〉は、台南でも少なくなりつつある工房の一つで、3代目の吳天助さんが打ち出した刃物や工具が買える店。本格的な中華包丁や刺身包丁などもあるが、土産にするならどっしりと武骨な風合いの修竹刀や万能な小型ナイフ、そして台南のレストランから依頼を受けて製作したというカトラリー類など日常的に使

峰茂茶行

台南で老舗の茶葉店といえば、〈林百貨〉でも扱う創業百五十余年、台湾最古の〈振發茶行〉が知られているが、1931年創業の〈峰茂茶行〉もなかなかの老舗だ。ここで何を買うべきかと言うと、老闆(店主)の蔣清木さん自身が龍眼の炭で火を入れた炭火焙煎茶。主に凍頂烏龍と鉄観音の2種類で、どちらも昔ながらの重焙煎。今や焙煎室を持ち自分で火を入れる茶行は少なく、台南ではここだけ。紙で器用に包んでくれるのも変わらぬ手

TCRC

台南っ子の間で夜ごと話題に上るバーが〈TCRC〉。店主を筆頭にバーテンダー陣が台湾国内のカクテルアワードで毎年入賞を果たしているため、その名は全国レベル。台北からも客が押し寄せ、開店前から大行列をなす。確かに、旬の果物やフレーバード・ジンを巧みに使ったカクテルはハイレベル。今年1月には改装し、盛況に応えるべく店内が少し広くなった。行列しつつ一杯を待つのも、台南の夜のアツい過ごし方なのだ。

安平樹屋

南国の植物の生命力を目の当たりにする観光スポットが〈安平樹屋〉。旧市街の安平に1800年代に建てられたイギリスの貿易商社〈德記洋行〉の倉庫で、日本統治時代には日本の製塩会社の倉庫となり、第二次世界大戦中に会社が撤退。その後70年以上放置された間に1本のガジュマルの木が倉庫を侵食し、覆い尽くしていった……という物件。
 建物と樹木が一体となったような神秘的な景観が話題となり、現在は人気の観光名所とな

174翼騎士驛站

台南市街から車で1時間弱はかかる山あいの立地。交通の便が良いとはいえないこのカフェが、2016年のオープン以来、なぜかいつも予約でいっぱいだという。そのお目当てが、この絶景。山肌に面するテラス席から、10mほどのガラス張りの歩道が突き出ていて、この浮遊感ある景色を撮影するために、SNS好きが日々押し寄せるのだ。本気度高く、撮影用にコスチュームを用意して来る客なんかも。そして、人気はやはりサンセット

唯農(小豆豆)

地元の若者が小さい頃から通い続け、台南の味と熱く語る店がある。それが1984年創業の鍋焼意麺の超人気店。台南の意麺は揚げ麺なのが特徴で、これを煮込んだものが鍋焼意麺。この店は海鮮をベースにした優しい味わいのスープが特徴で、初めて食べても不思議に懐かしいおいしさ。これを老若男女がペロリと平らげ、食後は皆かき氷を注文する。聞けばご主人、実は地元の有名かき氷店〈莉莉水果店〉(p.68)の店主と兄弟とか。

慶中街郭家綠豆湯 總店

紅豆湯(あずきのお汁粉)をはじめ台湾にも豆を使った甘味が色々あるが、日本人にとってあまり馴染みがないのが緑豆湯。緑豆を甘く煮たスープで、台北より台南でこの看板をよく見かける。というのも緑豆は体内の熱を冷ます作用があり、台南人は老いも若きも暑気払いに食べるんだとか。
 中でも緑豆専門店の最大手が〈慶中街郭家綠豆湯〉。冷たく冷やした甘さ控えめの緑豆湯は、豆もふっくら軟らかで、するすると入っていく。暑い