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お酒

死にかけたアメリカを映し出す“普通の人たち”。| リン・ディン × 川上未映子

路上生活者、身体障害者、日雇い労働者、ドラッグ中毒者……。『アメリカ死にかけ物語』は、ベトナム生まれの詩人であり小説家のリン・ディン氏が、アメリカ各地を旅しながら、底辺に生きる者たちの声を拾い集めたエッセイ集だ。いわば“アメリカのB面”のドキュメントである同書が書かれた背景について、その日本版にエッセイを寄せた小説家の川上未映子氏を聞き手に迎え、リン氏に語ってもらった。

子供の発する言葉から見出した、演劇のようでいて演劇ではないもの。

子供たちと行ったワークショップをもとに、「ことば好き」の岩井秀人、「からだ好き」の森山未來、「うた好き」の前野健太によって作り上げる舞台『なむはむだはむ』。実は、本人たちでさえまだその行く末をつかんでいないという。子供の持つ不条理なセンスに、大人たちはどう対峙したのか。岩井秀人と森山未來の会話から、その糸口を探った。

CAFÉる・ぽーる|中村有志

 6年前に新宿に引っ越すまで、28年間六本木界隈に住んでいた。お酒を飲む趣味がないので、行くところは喫茶店か本屋さんしかない。六本木にはいい喫茶店が何軒もあったけれど、28年の間に、どんどんなくなってしまって、ココが最後の砦。何がいいかといえば、タバコが吸えて、新聞が読める。それからアルバイトがいない。つまり出されるものがいつもちゃんとしているっていうこと。この店で台詞を覚え、原稿を書き、何時間も

感動の出会いから10年以上。頼れる鉄板ケーキ。|菊池亜希子

 古き良き喫茶店が好きなので、老舗〈ウエスト〉や〈マッターホーン〉の洋菓子は定番です。そこに比べると、この〈レティシア〉は新しいお店ですが、決して派手でも大きくもないながらも、生活としてケーキを焼き続けているような雰囲気がとても居心地がいいんです。初めてここのケーキに出会ったのは、10年以上前。お仕事でお世話になっているとても素敵な年上のヘアメイクさんご夫婦の自宅で、おいしいご飯をいっぱいご馳走に

ホロッと口の中で溶ける栗の味で故郷を思い出す。|三遊亭歌武蔵

 お客様の差し入れでいただいたのが出会いです。家で晩酌をする時に、酒の肴がちょうど切れていたもので、まあこれでいいかと小さい箱を開けたんです。ウイスキーのアテに一つつまんだら……“なんだこれ、うめえじゃん”と(笑)。チョコレートが甘すぎず、栗の味がしっかりしていてお酒にちょうどよく合うんです。私は岐阜の出身。岐阜の中津川の名物に「栗きんとん」というお菓子がある。栗と砂糖を炊いて茶巾で絞った和菓子で

華やかさと日常を結ぶ「おやつの味」がするケーキ。|平松洋子

 学生時代に初めて訪れてから40年近く。サヴァランというお菓子を初めて食べたのも〈こけし屋〉さんでした。サヴァラン専用の、ラム酒とシロップを染み込ませるための粗い生地を使って、トップに生クリームとカスタードクリーム。ほんわり軟らかいのに、ぴちっと決まっているこの味がすごくいいんです。洋酒を使った洋菓子って、お酒が非日常的で華やかな存在だった時代の、新しいものを取り入れるエネルギーや夢を感じさせてく

運動はした方がいいの?

齢40を越え、仕事に育児にますます頑張らなくてはと思うのですが、すぐ疲れてしまいモチベーションも低下気味です。周りの人からは運動や筋トレを勧められますが、運動とかする時間があったら映画を観たりしたいです。とはいえ、長く仕事していくためにはある程度の運動はやった方がいいのでしょうか。(イラストレーター/41歳/男)

哀愁と優しさの音でリセットする。|下田法晴(SILENT POETS)

 制作作業など、仕事している時はずっと気を張っています。だから、作業後や休息時には、普段のモードにしてくれる、緊張をほぐしてくれるようなアルバムを部屋で流しっ放しにしているんです。昔から聴き続けているような作品、自分の中の定番の音楽家の作品が多いかもしれません。ゆったりして、ただ心地よい作品もいいのですが、プラス適度な暗さ、影や哀愁もある楽曲が好きなんです。例えば、70年代からダークでアグレッシブ