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一本

“スター・ウォーズを観ない星” に生まれたんだと思います。| 柳楽優弥 (俳優)

周りがすごく盛り上がっていると、なんとなくついていけなくて……。そうポツリとつぶやいた柳楽優弥さん。クールな印象の彼らしい言葉だ。そして、それは観ていない映画にも当てはまると教えてくれた。

「『スター・ウォーズ』のファンってみんな熱いですよね。アメリカに少し留学していた時も、僕だけ観ていなくて、クラスメイトたちに“スター・ウォーズを観てないなんて遅れてる!”ってめちゃくちゃ言われたんです。そうだ

一本釣りのブランドアジで作る贅沢な一品。

アジフライといえばピンとした尾付きのあの三角形を思い浮かべるが、〈田はら〉のそれはちょっと違う。上品な二口サイズ。衣はサクサク、身はしっとりふくよか。大人のアジフライ、ハレの日のアジフライである。
 愛媛県三瓶町の奥地湾の「奥地アジ」というブランドアジを使用。豊後水道の潮流にあり、良質なエサが豊富な漁礁で育つ「奥地アジ」は、程よく脂がのっていて、かつ身の締まりが良いのが特徴。漁法は昔ながらの一本釣

生きたアジから生まれるふっくら食感。

 誰もがよく知る料理ほど、魚の良さや違いが伝わるはず。魚自慢の割烹料理店が、アジフライ定食一本のランチを始めたのはそんな思いからだった。瞬く間に「アジフライの店」として名をとどろかせるようになり十余年。昼の行列は途切れることなく今日に至る。
 東京湾で揚がるアジを生きたままおろし、一晩寝かせて使用。余分な水分を出しながら徐々に身が締まり、加熱した時にふっくらとした厚みが出る。刺し身で食べられる新鮮

「食わずに死ねるか」のレベルのキチジの塩焼き。

東日本大震災から1年半後。津波の傷跡がまだ生々しく残る宮城県・気仙沼に、復興第1号店舗ができた。それがここ〈福よし〉だった。「日本一の焼き魚」の呼び声高い店である。何が、どこが日本一なのか。こればかりは食べてみなきゃわからないと、気仙沼まで。天晴れなその味わいを、骨の髄まで食べ尽くした。

「日本一なんて一度も思ったことがない。周りの人が言ってるだけだ」と、大将・村上健一さんは半分照れながらぶっき

沖縄産の映画も多数上映、 県内唯一のカフェシアター。┃シアタードーナツ

 きっかけは、一本の沖縄産ホラー映画。2014年に公開された『ハイサイゾンビ』に製作者として関わった宮島真一さんは、せっかく作ったのになかなか観る機会がないことに気づいた。「最初はカフェなどで上映会をやっていたんですけど、これがなかなか好評だったんです。じゃあそれなら映画館自体を作っちゃえ! ってことになりました」。沖縄市の中心部にあたるコザは、那覇から北東へ向かっておよそ20㎞。一時期は駐留米軍

とらや工房

澄んだ空気と鳥のさえずり。和菓子の〈虎屋〉が静岡県御殿場に構える〈とらや工房〉は、鬱蒼とした落葉樹の林を抜けた先にある。この一帯は富士の裾野の避暑地として古くから人気で、この土地ももともとは昭和初期の別荘だという。
 工房の設計を手がけた建築家の内藤廣は、雑木林の豊かさをそのまま残すことにした。建物には華美な建材を避け、庭が主役になるように配慮。正門から工房まで、林の中をゆるやかに蛇行する小道をつ

棉麻屋手工織品

一本の亜麻糸から一針一針丁寧に編まれる天然素材のバッグ。オーナーの龍惠媚さんはアミ族の女性だ。子供の頃、砂浜に落ちた漁師網を編み合わせる遊びを父親に教わって以来、編み物の虜に。看護師として働く傍ら趣味で編み物を続け、2009年に念願の店を構えた。「ずっと病院の手術室で患者さんの傷口を縫い合わせていたから、もう鮮やかな色は必要ないの」と龍さん。麻や綿の自然色が彼女の作品の持ち味となった。一分の隙もな

栗が好きでたまらない、藤森先生の秋の栗時間。|藤森照信

 いわゆるケーキ系はそんなに好きじゃないです。だってあれ、ガーンとくるからね。一大決心がいる。和菓子をちょっとつまむくらいが、気分転換にちょうどいい。
 僕はとにかく栗が好きでね。戦後、信州の田舎で育ったものだから、おやつってごく限られていて、栗と柿とクルミ、あと母の作る干しイモくらいしかなかった。栗は中でも高級だった。秋は落ちているのをそのまま食べてましたけどね。ほかの季節用にもゆでて干して保存