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【話題の展示】個展『NEOrient』┃44万人超が虜。写真家RKの作品の魅力とは?

 2月末現在、インスタグラムのフォロワーが44万人を超える、人気ストリートフォトグラファーがRK。彼の写真がこれほど多くの人を魅了するのは、まだ誰も見たことのない光景を、写真として見せているからだろう。それは絶景とも違う彼独自の世界観。奥行きのあるダイナミックな構図とパンフォーカス気味に撮影された被写界深度の深い写真は、手前にも奥にも絶妙な塩梅でピントが合い、色彩や陰影のコントラストを強調すること

【我々は、驚きたかった。】映画と料理が好きな国を取りあげないわけにはいかない。

 韓国と日本の関係。前から微妙だとは思っていたが、どんどんお互いボタンをかけ違えているような昨今、アカデミーで4冠を制した『パラサイト』が当たっている。けっこう質の高い韓国映画でも、最近日本ではパッとしない傾向だったが、本気でおもしろいものにはちゃんと日本人も飛びつくことがわかって嬉しい。なにしろ私は韓国映画と韓国料理が大好きなのである。映画と料理が好きな国を嫌いになれるわけがない。それでも長らく

【話題の音楽】マニアック志向のまま、ポップにハジけた雨のパレード。

 1月にリリースされた、雨のパレードの4枚目のフルアルバム『BORDERLESS』が、好調なチャートアクションを見せている。メンバーチェンジを経て、3人組となってから初めてとなるアルバムには、タイトル曲をはじめ5曲に共同プロデューサーとして蔦谷好位置が招かれている。
 昨年末に先行して発表された「惑星 STRaNdING」は、ヒップホップグループのDos Monosを招き、アンビエントと静寂をたっ

【2月28日公開】『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』

 今、世界中の映画人が熱視線を注ぐ、ビー・ガン監督をご存じだろうか。2015年『凱里ブルース』で長編デビューし、中華圏映画のアカデミー賞とされる「金馬奨」の最優秀新人監督賞を最年少で受賞。ギレルモ・デル・トロやジョナサン・デミらも推す、勢いのある新鋭監督だ。

 ビー監督のキャリアは、本人いわく「たまたま進学した」映像関係の大学から始まった。

「多くの映画に触れ、直感的に、自分は“映画を撮るべき

酒や食を突き詰めると、歴史や文化、芸術にも通じる。┃江口宏志●蒸留家

本の世界に身を置いていた江口宏志さん。4年前にドイツに渡り蒸留技術を学び、17年、閉園していた千葉県大多喜町にある薬草園を借り受け、その翌年〈mitosaya 薬草園蒸留所〉をオープン。オリジナルのオー・ド・ビー(蒸留酒)を完成させたばかり。16,000㎡の植物に囲まれ読んだものとは。

怖さが潜む、ゾッとするフレーズ。

思春期の百閒が動物をいじめる随筆の最後がこれ。死の瞬間に色が変わったというんだけど、ここで物質レベルの話が「死」という状態の話に切り替わっている。直前の鮒や蟹のところでは白やら青やら出てくるのに、この部分だけパートモノクロになって、何色に変わったのかが書かれない。この欠落がたまらなく怖いんだけど、これは文章だからこそできる技で、短いなかに取り返しのつかなさやある種の絶望感さえ漂っています。すごく視

一瞬で飛躍! SF小説の書き出し文。

SFに限らず、小説の1文目というのは作家が創意工夫を凝らすもの。その中でもSF小説が特別なのは、現実から飛躍するための仕掛けがあるからでしょう。
 
現代SFは、ひと昔前のように「科学」の話ばかりではありません。クローン技術や宇宙旅行、AIにフェイクニュースなど、もはや現実がSF化している昨今、「サイエンス」
だけでは刺激的な話を作るのが困難な状況に。結果、「サイエンスフィクション」の略称だった「