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怖さが潜む、ゾッとするフレーズ。

思春期の百閒が動物をいじめる随筆の最後がこれ。死の瞬間に色が変わったというんだけど、ここで物質レベルの話が「死」という状態の話に切り替わっている。直前の鮒や蟹のところでは白やら青やら出てくるのに、この部分だけパートモノクロになって、何色に変わったのかが書かれない。この欠落がたまらなく怖いんだけど、これは文章だからこそできる技で、短いなかに取り返しのつかなさやある種の絶望感さえ漂っています。すごく視

一瞬で飛躍! SF小説の書き出し文。

SFに限らず、小説の1文目というのは作家が創意工夫を凝らすもの。その中でもSF小説が特別なのは、現実から飛躍するための仕掛けがあるからでしょう。
 
現代SFは、ひと昔前のように「科学」の話ばかりではありません。クローン技術や宇宙旅行、AIにフェイクニュースなど、もはや現実がSF化している昨今、「サイエンス」
だけでは刺激的な話を作るのが困難な状況に。結果、「サイエンスフィクション」の略称だった「

毎日の家庭料理から大切なことを学んだ。|土井善晴

料理研究家としてテレビや雑誌などで活躍する土井善晴さん。父の土井勝さんも同じく料理研究家で、家庭料理家の祖と呼ばれている。勝さんは「おふくろの味」ということばを生み、旬のおいしさと家庭料理における日本の伝統的な暮らしの大切さを伝え続け人気を博した人物だ。
「父は子育てに関して放任主義、というより家のことは母任せで、自分は忙しくて構っていられなかったんだと思います。勉強しろとか、仕事を手伝えとか言わ

シンガポールのチャンギ空港に植物園!? 話題のJEWELに行ってきた。

ここはジャングルか、はたまた大都会か。太陽光が燦々と注ぐ、一面ガラス張りの天井から湧き出るように流れ落ちる40m級の滝。世界中から集められた10万本の木々の間を、自動化された無人のスカイトレインが通過する。まさに絵に描いたような未来型の都市空間が広がるジュエル・チャンギ・エアポート内。「City In A Garden(庭園都市)」を都市ビジョンに掲げるシンガポールを象徴する、新スポットだ。植物の

TABF好きが次に狙うは、アジアのアートブックフェア!

 アートブックに特化した祭典『東京アートブックフェア』(以下TABF)が7月中旬に開催された。「表現の自由を!」と叫ばんばかりに、ZINEという場を謳歌する作家は年々増加し入場規制がかかるほど。しかし盛り上がりは日本だけではない! 上海、台湾、タイ、シンガポールなどアジアの至る地域でアートブックフェアが開催されている。

 初めて訪れるなら、ソウルで開催されるアートブックフェア『UNLIMITED

終戦の日には爆竹が鳴って、外から歓声が聞こえました。|ちばてつや

 日本で生まれて数ヵ月後にはソウル経由で満州に渡りました。日本では父も母も主婦の友社で働いていて、社内結婚ですね。表現規制が始まって嫌だと思ったんですかね、それで満州へ。私は4人兄弟で、小さい頃の思い出はすべて満州です。満州の冬は表に出るだけで目や鼻や口の水分が凍るんですよ。一年の3分の2は寒くて、ほとんど家の中にいました。両親は本が好きで、家の中の壁という壁は本棚で、一番下の段には子供の本を置い

コレ、 欲しい。| アリストロキア

まるでネペンテスのピッチャーのような筒状の花をつけるアリストロキア。その奇妙な形の花や蜜の匂いで、主にコマバエなどを誘引する。中に毛が生えており、開花初期のおしべが成熟する時期は、内部に向かって生えた毛によって、一度入ったハエを監禁する。そして、めしべが成熟してくると、毛が抜けて、花粉を十分にまとわせたハエを解放する。

コレ、 欲しい。| アスピディストラ

その多くが中国原産で、日本、台湾、インド、ベトナム、ラオスなどにも分布する。地下茎を這わせ、地表に多肉質の花を咲かす。日本でも庭に植えられる馴染みの深い植物で、Aspidistra elatiorがよく知られる。日本のハランも気がついていないだけで、ひっそりと肉厚な珍花を咲かせているが、海外にはさらに異形の花を咲かせる種が数多くある。