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初代編集長・木滑良久が語る、BRUTUS創刊前夜。

「90歳だからね。もうみんな忘れちゃったよ」
約束の時間よりずいぶん早くに、待ち合わせ場所にカーディガン姿の軽快なカジュアル・スタイルで颯爽と現れた木滑良久さんは、そう言ってニカッと微笑んだ。『週刊平凡』『平凡パンチ』『アンアン』『ポパイ』、そして『ブルータス』まで数々の編集長を歴任し、多くの雑誌の創刊に関わった「伝説」の編集者。この世界に長くいる先人たちが最上の尊敬を込めて呼ぶ「キナさん」。本誌

福岡で旨い魚にありつくには。

「福岡は魚が旨い」という。では魚を最もおいしく食べるには、どこへ行けばいいだろう? 定食で選ぶなら答えは簡単。すぐに〈味の正福〉へ行くべし。地元民にも出張族にも愛される、魚定食の秘密を探る。



〈味の正福 天神コア店〉は、いわゆる109系のブランドがひしめくファッションビルの地下にある。出店して42年。年配の常連から、今時のファッションに身を包んだ若者、出張で訪れたビジネスマン、スマホを見な

(噂 その3)新世界の下駄屋が、 実は驚異のジャズレーベル。

 新世界市場で100年以上続く〈澤野履物店〉
は、大阪でも稀少になっている下駄屋の一つ。実は、ヨーロッパを中心としたジャズレーベル〈澤野工房〉として世界的に知られる存在だ。4代目の澤野由明さんが1980年から音源制作をはじめ、カタログ点数はすでに300枚超。「昔は下駄商売に助けてもらってたけど、今はCDのおかげで下駄屋を続けられてます」と澤野さん。パリ在住の弟の協力を得ながら新鋭ジャズメンを発掘し

【話題の本】レティシア・コロンバニの2作目『彼女たちの部屋』邦訳版が近日発売。

 フランスで100万部を超えるベストセラーとなり、折しもその頃世界的に拡散した「#MeToo運動」の中で、フェミニズム小説としても高い評価を受け、その後日本でも出版され話題となった『三つ編み』の作者レティシア・コロンバニの待望の新刊『彼女たちの部屋』の日本語版が間もなく刊行される。コロンバニは、それまでもオドレイ・トトゥ主演の『愛してる、愛してない…』などの映画監督や女優として活躍していたが、初め

【話題のアート】アーティスト片山真理、「歪められた美しさ」の発見。

 インターネットで「片山真理」と検索すると「両足義足のアーティスト」という言葉が、数多く目に飛び込んでくる。実際、彼女は先天的な足の病気を持って生まれ、9歳のときに両足を切断し、現在は義足で生活しながら、作品を発表し続けている。彼女の代表作は、自分自身や装飾された義足などが登場する写真と、縫い上げられた自作のオブジェやソファ、そして衣服などを組み合わせたインスタレーションであるため、「身体的ハンデ

大阪万博の熱狂が生み出したレガシー。

 大阪が、いや日本が誇る国立民族学博物館(以下みんぱく)は、施設規模では世界最大級の民族学博物館だ。こうした民族学博物館が、首都ではない場所にあるのは、世界的に見ても非常に稀なケース。なぜ東京でなく、大阪にあるのか? それは1970年の大阪万博で岡本太郎が提案した、太陽の塔の地下内部に世界中から集めた民族資料を展示し、人類の原点を示す、というアイデアが、みんぱく設立の契機となったからだった。
 そ

美しい映像も、ことばがなければ偽りにすぎない|ヴィム・ヴェンダース

「いかに真実味を出せるかです。どの映画にも、脚本段階で俳優に言わせるのが楽しみなセリフがありますが、読んだ時と、実際にシーンの中で口から話された時とでは、全く別物になるんです。読んだ時に心が惹かれるかどうかではなく、セリフとして話された時に真実味が感じられることが大切だと考えています」
 

【経堂に魔がすむ。】経堂に颯爽と現れた南インド料理。

 前回の湖南料理の店「香辣里」は、あの発酵中華のすっぱ辛さが癖になり、取材後すでに、2回もリピートした。なんでか知らないけど、短期間に何度も行くとなんとなく「また来ちまいました、ぐへへ」というような卑屈な気持ちになるのだが、今回もすでにそうなってしまいそうな気持満載である。

 なにしろ今回訪ねる南インド料理屋「フードタイム」は、私が疲れたとき酸素カプセルに入りに行き、そして「やしげる」という強烈

アコギとエレキがセッション?

アコースティックギターとエレキギターを兼ねた革命的な一本が〈フェンダー〉から登場。モッドノブやヴォイスセレクターを切り替えるだけの簡単な操作で音色を自在にブレンドし新しいサウンドを作ることが可能だ。伝統的なテレキャスターシェイプにコンター加工を施したボディはアコースティックの定番、マホガニー素材を使用。豊富な5色展開。ギター270,000円(フェンダー/フェンダーミュージック☎0120・1946・