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再開発

映画で辿る、東京ノスタルジー。

 1983年、ドイツ人監督のヴィム・ヴェンダースは、ドキュメンタリー映画『東京画』を撮ろうと思い立つ。テーマは、敬愛する小津安二郎の映画のような風景が、東京にまだ残っているかを検証することだ。しかし、彼の目に映ったのは、小津のそれとは似ても似つかぬ、混沌とした東京の姿だった。本作を今観ると興味深いのは、そこにもまた失われた東京が記録されていることである。歴史を遡れば、初めて東京がフィルムに収められ

【古い町、昭和町】昭和初期からの長屋が残る町を、新しい世代が引き継ぐ。

 昭和4(1929)年、エリアの区画整理をする際に、当時の新しい元号だった昭和がつけられた昭和町。今、この近辺の動きが気になる。というのも、あべのハルカスを望むエリアでも大きな再開発が……ではなく逆。ここ数年、昭和町を中心に北は文の里から南は田辺まで徒歩15分圏内にある長屋や古民家を引き継ぐ新世代が続々と集まってきているから。いったいなぜ? その先駆けで、今から8年前に昭和初期築の長屋をリノベーシ

名建築で辿る、大阪の100年史。

味のあるレトロビルから最新の建築まで、なぜ大阪にはさまざまな年代の名建築が存在しているのだろう? 建築史家の倉方俊輔さんに教えてもらった、都市構造と、近現代の名建築から見える、大阪の100年史。



 大阪はカオティックな街だと思われがちですが、都市構造は明快です。ベースは豊臣秀吉による碁盤の目状の街割でした。近代に入り、政治、産業、交通手段の変化に合わせて新たな建築が造られ、街の造りも変化し

【話題の場所】下北沢の夜遊びで、じっくりいい音楽を堪能。

 イギリスのタイムアウト誌が毎年発表する「Time Out Index 2019」で、「世界で最もクールな街」の第2位に選出された下北沢。劇場やライブハウス、古着店の街として、若いカルチャーを育んできた場所だ。駅前の再開発に続き、今年中には路線跡地に商業施設がオープンするなど、街並みが一変。環境の変化やタイムアウト誌での選出に一番驚かされているのは、当の下北のバンドマンや役者たちかも。時代は変わる

答えは壁に描かれているよ。

どうしてそんなに名古屋へ行くのかと、この頃、よく訊かれるので、その理由について書こうと思う。
 
今年の3月31日、栄にある中日ビル(中部日本ビルディング)が老朽化対策と栄地区の再開発という理由で閉館した。2020年度までに解体を終え、2024年度完成予定の新しい中日ビルが建つ。閉館のニュースを聞いた時から、1階ロビーの天井に設置されたあの巨大なモザイク画は保存されるのだろうかと、ぼくは気がかりで

渋谷の食堂〈かいどう〉の 「ハムエッグ」

 JR渋谷駅を挟んで、国道246号線の北側にある渋谷区桜丘町3丁目は、再開発の真っ最中。今後建つビルのために、昨秋、周辺のお店が立ち退きを余儀なくされた。創業40年超、半地下にひっそり佇む〈食堂「かいどう」〉も、その一つ。和洋中、色んな定食や料理があって、老若男女どんなお客にも、必ずおのおののど真ん中メニューがある、家庭的な雰囲気が魅力。「ポークジンジャー」「カレー」「ラーメン」……、何を食べても

新オープン〈札幌市民交流プラザ〉。 オペラを上演できる大型劇場が誕生。

10月7日、札幌中心部の大型再開発ビル「さっぽろ創世スクエア」に〈札幌市民交流プラザ〉がオープンした。〈札幌文化芸術劇場 hitaru〉〈札幌文化芸術交流センター SCARTS〉〈札幌市図書・情報館〉で構成する公共文化施設だ。

ユニークなのは課題解決型図書館「札幌市図書・情報館」。文学書や児童書は置かず、蔵書の貸し出しも行わない。ビジネスパーソンへの情報提供に特化し、ビジネス、アート、くらし関連