キーワード

扶桑社

僧侶であり作家が描く、 河内闘鶏ワールドへ。

 河内の僧侶兼作家の今東光に『闘鶏』という短編があったことを思い出させたのは、扶桑社ミステリーからチャールズ・ウィルフォード『コックファイター』(齋藤浩太訳)が刊行され、その解説を小生が担当し、そういえばわが国でも同様のコックファイト小説があったな、と記憶を探ったからである。今東光は『お吟さま』で昭和31(1956)年下半期の第36回直木賞を受賞した作家であり、これまで2度映画化もされた彼の代表作

ミュージシャン・小宮山雄飛による、ぶらり酒場探訪のススメ。

ひとり呑みというと、寡黙な主人がいる老舗居酒屋のカウンターかなんかで、私語厳禁、一見の客は常連さんの厳しい視線に耐えながら、ツマミ一品で日本酒をチビチビやる、なんていうストイックなイメージを抱く人もいるかもしれませんが、実際はそんなにハードルの高いものではありません。
 
例えば友人と呑む際、ちょっと先に着いちゃったので、別のお店でひとりで一杯やっておく、これだってひとり呑み(呑んべえ業界ではこれ

表現の前提は、身の丈に合った日々の生活。|しまおまほ

独自の視点で切り取るエッセイやイラスト、ラジオ出演など、多方面で活躍するしまおまほさん。写真家の島尾伸三さんと潮田登久子さんを両親に、『死の棘』で知られる作家の島尾敏雄さんと、作中に登場する妻のモデルであり作家でもある島尾ミホさんを祖父母に持つ。
「父からよく言われていたのは“普通が一番”ということばです。私が小学生だった頃、父がテレビや雑誌に出ることがあって、それを自慢してたんです。でも、父はそ

〈二代目つじ田 飯田橋店〉の 「濃厚味玉つけ麺」

ちょうど10年前、私が住んでいる飯田橋に〈つじ田〉が開店し、以来足繁く通っています。つけ麺部門では間違いなく“自分史上最多”です。ラーメンは「麺とスープのハーモニー」を、つけ麺は「麺自体を味わう」ものだと思っているので、あくまで麺が主で、スープは従。このスープは、濃厚なのにちゃんと立場をわきまえて、麺自体のおいしさを引き立ててくれます。また、見事なのは「すだち」が付くこと。つけ麺はスープが濃厚なほ

ペティボン挿画入り、 魅惑のトンプスン本。

 やはり、巻き込まれてしまいました。ユーモア、そしてヴァイオレンスふんだんの魅力的な奈落=ツイン・ピークスの滝に……。仕方ないですね、こうなったら身をゆだねるしか対処のしようがないですね。
『ツイン・ピークス』3シーズン、エピソード3、ある奇怪な機械が打ち出す番号3という、言ってみれば666÷2=333というべき3並びの救済者を演じるのが、われらが裕木奈江3なのです。すばらしい。学生実験映画のよう

テーマ〈続・右寄り〉

やつい AVの話の続きなんですけど、監督が女性っていうパターンもありますよね。
宮沢 そういうものがあってもいいはずだよな。
やつい “たまたまタクシーで乗り合わせた人と”とか、意外と男が考えそうな設定でした。男にはなかなかわからない願望が見えて面白かったですね。
宮沢 かつては、考えちゃいけない、口に出しちゃいけないって言われてきたからね。
やつい リベラルになってきた。
宮沢 でも、ついこの間