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哲学者

散歩中に見つけた花と自作の花瓶。| 坂口恭平

「自分で作った花瓶に、銀座の花を生けるよ」と、本誌編集部のある銀座周辺に咲く花を使うという、驚くべき提案をしてくれた坂口さん、「銀座の花」とはこれいかに。取材当日、半信半疑の取材班の前に「ほら、あったでしょ」と携えてきたのは、何と「野イチゴ」と「ジンチョウゲ」。まさか銀座の片隅に、イチゴが実をつけているとは。

「少し歩いたらすぐ、道路脇にひっそり咲いていたのを見つけたよ。気分が良くなると、いつも

令嬢、マドンナ、豊満美人。 女たちの美的競演。

性像には、画家たちの理想が詰まっている。俺/私こんな人が好きなんですよという、いわば自己紹介だ。だから、顔の造作やプロポーションはもちろんだが、色気と品のバランスや醸し出す雰囲気、ファッションセンスを見て、なるほど……と想像すると楽しい。例えば、「とろけるような、又、豊かな自然と、豊満な感じの女とがあらわれてさえいれば、私の要求は満たされたのです」という言葉が、どの女性を描いた画家のものかは一目瞭

歴史画の起死回生。

「日本画」という言葉や概念は、哲学者アーネスト・フェノロサが、明治15(1882)年に使ったのが始まり。西洋礼賛一辺倒だった明治11(1878)年に来日したフェノロサは、教え子の岡倉天心とともに日本美術の再興に努める。やがて伝統的な日本美術を教える〈東京美術学校〉も開設。校長となった天心は、「伝統を学ぶ。写生をする。意味を表現する」の3つが新しい日本画と説いた。そんな中、中国と日本の史話や神話を題

メディテーションの聖地・エサレンへ。

スタンフォード大学卒業生のマイケル・マーフィーとリチャード・プライスは、禅研究家アラン・ワッツの授業で出会った。東洋哲学に強く影響を受けた彼らは1962年、ドグマを超えた真理を追求する“宗教にあらざる宗教”の場としてエサレン研究所(以下エサレン)を設立。アブラハム・マズロー、カール・ロジャーズなど一流の心理学者や哲学者を招き、主体性、創造性、自己実現といった人間の肯定的可能性を高めるための前衛的な

グッチ クリエイティブ・ディレクター アレッサンドロ・ミケーレの方法論。

2015年1月、イタリアを代表する巨大ブランドでインハウスのデザイナーが突然表舞台に登場した。数日で作り上げたコレクションはシックなのに華があり、クラシックかつ斬新だった。新しい時代の到来に、いまファッション界は興奮している。深い知識と自由な感性を基に語る彼の表情は自信に満ちていた。

僕は母親に、100%愛されたんですよね。|谷川俊太郎

 出身は杉並で慶應病院で生まれました。帝王切開なんですが、それが自分に影響していると思い込んでいるところがあるんです。普通の分娩、狭い産道で苦労して出てこないで、桃太郎さんみたいにパカッと生まれちゃったと。つまり、生誕の苦労がなかった(笑)。育ったのは今も住んでいる東京の杉並で、家は違いますけど、同じ土地です。子供の頃は虚弱児童でしたね。すぐ風邪をひいては熱を出して寝てるみたいな。幼稚園に行っても