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日本的

川端康成『無言』を描いたアレクサンドル・デスプラの境地。

フランス出身の世界的な映画音楽家、アレクサンドル・デスプラが初めてオペラの音楽を手がけ、先頃その日本公演が横浜と京都で行われた。それは『サイレンス』というタイトルのオリジナルのオペラで、原作はなんと川端康成、演出はデスプラの公私にわたるパートナーのソルレイ、そして演奏はルクセンブルクを拠点に世界的に活躍するアンサンブル・ルシリンが務めたのだが、それは素晴らしい舞台だった。そこで、その公演のために来

名酒場出身

食いしん坊を虜にする、若き店主の技と接客。

・店主の酒井英彰さんは、渋谷〈高太郎〉と〈並木橋なかむら〉出身の34歳。
・オーストラリアで料理人のキャリアを開始。
・豪&日でコンテンポラリーフレンチも経験。
・ワイン、日本酒、焼酎に強いスタッフが常駐。
・美しい所作を身につけるため茶道教室に通う。

雲仙ハムカツ486円。焼き物を盛り付ける酒井さん。店員さんとの会話を楽しむならカウンター席へ! 

町のワイン食堂。

下町の路地裏で、極厚ビステッカを食らう。

オーナーシェフの大沼清敬さんが、「これを食べてもらいたくて店を作った」と言う一品がブラックアンガス牛の炭火焼き。フィレンツェの流儀そのままにTボーンを30分以上かけて焼くことで余分な脂を落とし、肉の旨味を際立たせる。ワインセラーには100種以上のイタリアワインがあり、解説タグが付いているためセラーに入って自分で選んでもOK。焼き上がりを待ちながらワインを

注目! ニューオープン。

昆布で育つ和牛や産直の鮮魚。力のある食材を直球勝負で。

〈ラ・ビスボッチャ〉や〈イル・ボッカローネ〉といった名店で5年余りローマ料理を学び、その後ローマを中心にイタリア各地で修業を積んだ伊藤淳シェフ。麻布の住宅街に開いたイタリアのトラットリアそのものの雰囲気な店は、居心地がよくてつい長居をしてしまう。メニューは得意のローマ料理を中心に、イタリア各地の郷土料理を幅広く網羅。黒板にはその日のおすすめ

もっと自由で、クリエイティブに。 枠組みを超えた日本のイタリアンを。

日本人の自分がイタリアンを表現したらどうなるのか。自分に課題を課すように挑戦を続ける、徳吉洋二さん。例えば、定番の「カルボナーラ」なら、なぜ卵とチーズなのか。その土地の地理、歴史、食材、人々を突き詰め、伝統そのものを理解し、必然性を納得したうえで料理する。色や形、体験から作りたい料理を発想し、食材を探して当てはめるというアプローチも、徳吉流のスタイルだ。

子供の頃は、誰でも小さい生き物が好きですよ。|養老孟司

 生まれは鎌倉です。母が2度目の結婚だったので父親違いの姉と兄がいました。父親は三菱商事に勤めていて、鎌倉に住んでいた理由は結核の療養。お袋は医者でした。お袋の家に親父が書生としていたんですよ。まあ、だいたいどうなったかわかるでしょ?(笑) だからお袋の方が親父より9つ年上なの。子供時代はまあ普通でしたよ。僕らの頃は近所のガキが一緒になって遊んでいた。地域ごとにグループがあって、うっかりほかのグル

ウォルター・シーガルが伝えた、 シンプルなセルフビルド・メソッド。

父はダダイスムの芸術家で、バウハウスの創設者ウォルター・グロピウスらと交流のある家に育ったというウォルター・シーガル。ベルリンの大学ではブルーノ・タウトらに建築を学んだというモダニズムの申し子だ。卒業後はエジプト学に傾倒し、その関係で1930年代に大英博物館のあるロンドンにやってきた。結局、AAスクールで建築を教え始め、建築家としてこの地に根を下ろすことになる。

死屍累々を描く。

「日本の戦争画を見る面白さのひとつは、もしかしたら世界でも一番、戦争画に向いていない民族がやろうとした、ということかもしれません」と会田誠は言う(講談社『戦争画とニッポン』)。作戦記録画と呼ばれた戦争画は、第二次世界大戦中に国家が描かせた、一種のプロパガンダ絵画。藤田嗣治のほか、小磯良平や宮本三郎ら多くの芸術家が従軍画家に召喚された。人体のダイナミズムを圧倒的写実性で表す戦争画は、西洋でいえば馬上