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日本的

死屍累々を描く。

「日本の戦争画を見る面白さのひとつは、もしかしたら世界でも一番、戦争画に向いていない民族がやろうとした、ということかもしれません」と会田誠は言う(講談社『戦争画とニッポン』)。作戦記録画と呼ばれた戦争画は、第二次世界大戦中に国家が描かせた、一種のプロパガンダ絵画。藤田嗣治のほか、小磯良平や宮本三郎ら多くの芸術家が従軍画家に召喚された。人体のダイナミズムを圧倒的写実性で表す戦争画は、西洋でいえば馬上

世界を読み替える、クトゥルー神話の魅力。

人類が登場するはるか以前、地球を支配していたのは異次元から到来した邪悪なる神々だった。異形の姿を持つ邪神たちは、地底や海底で眠りに就きながら、復活の時を虎視眈々と狙っている。「クトゥルー神話」とは、こうした壮大な世界観のもとに創作された複数の作家たちによるフィクションの総称だ。その起点となったのは、アメリカの怪奇小説家H・P・ラヴクラフトが1920年代から30年代にかけて執筆した作品。彼の死後、多

LE API OSTERIA

 シェフの松本良英氏はもともとフランス料理を学びフランスで活動していたが、1999年イタリアに渡り、ミラノの老舗レストラン〈ジャンニーノ〉でダヴィデ・オルダーニと出会う。2003年から今ミラノで最も予約を取るのが難しいといわれミシュラン1ツ星を持つ大人気レストラン〈D'O〉で長い間ダヴィデの右腕としてシェフを務めた。そして今年〈LE API OSTERIA〉をオープン。開店から約1ヵ月、全く宣伝し

RROLL

 カップケーキから始まり、エクレアにシュークリームと、パティスリーの一品のみを扱う専門店が急増中のパリで、次に出現したのがロールパンの専門店だ。
 ロールパンの定番といえば、フランスでもやはりシナモンロール。これしかなかったところに目をつけたのが、専業主婦だったカミーユさん。元祖スウェーデンのシナモンロールのレシピも研究した結果、シュークレ(甘味)のみならず食事にもなるサレ(塩味)のロールを売り出

装うこと、エレガンスとは。|森 英恵

 森英恵さんから、以前、お話を聞く機会をいただいたことがある。その時、僕は、これからの時代を生きていくために、自分が立ち返るべき大切なものや、学ぶべきものをたくさん気付くことができた。
 今、日本人にとって大切なものは「ルーツ」であると森英恵さんはおっしゃった。日本古来の手仕事や暮らしを見直すことで学ぶ、日々の心持ちや、暮らしそのものの美しさは、これからの時代を支えていく新しい生き方のヒントになる

Nissan NV200)

 ニッサン車がNYタクシーに選定されました。日本のクルマが海外の交通機関で採用されたことは大変喜ばしいことです。ただ、こうした日本車の躍進が、そのままクールジャパン推進会議が示すところのそれに該当するかというと違います。海外で称賛されるアニメやファッションに、日本的記号は見当たりません。評価されているのは“ハイクオリティ”だからです。今回のNYタクシーについても同じです。従来のアメ車を遥かに凌ぐ優