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駿河台

ハゲとウィッグ。

 新年会で家族写真を撮影しようという時に、祖母の頭頂部のアミアミに気づいた。妹に話すと、「おばあちゃん、オシャレして来てたね」との反応。女性のカツラは男性のカツラとは違い"ウィッグ"という名の、ハレの日のオシャレアイテムとして認められていることに気づいた。そこには、男性用カツラに対する"決してバレてはいけないもの"というネガティブさは微塵も感じられない。百貨店などでも、店内で堂々とウィッグの受注を

ハゲとタトゥ。

 最近、海外で頭にタトゥを入れているヒップホップアーティストをよく見かける。額に十字架を彫り、さらに絵柄や文字を頭頂部や後頭部に入れている。ちょっと前には首や顔に入れているモデルがメディアに登場していたけれど、ついにタトゥアートは頭にまで辿り着いた。しかし、頭に入れるとなると、髪の毛は邪魔になる。となると頭タトゥは、ハゲだけに許されるキャンバスと言える。ハゲは天が選ばれし者に与えた恵みであると唱え

ハゲとグルメ。

俺のサロンのある東京・神田といえば、江戸の昔から食通が集まる場所。それは今も変わらない。名店、老舗から、立ち食いやソウルフード、ジャンクフードまで、ありとあらゆる食欲を満たすグルメな場所である。特に、カレーは激選区と言われ、俺の仲間内のカメラマンやスタイリストが集まると、どこのカレーが一番旨いかで、あわや取っ組み合いになるほどの論争が始まることもしばしば。だが、しばし、彼らの頭は満たされていないよ

ハゲとグラスホッパー。

 俺のサロンにハゲのお客様がちらほら来てくれている。そこでよく聞かれるのが、ハゲにいいシャンプーありますかね? 石鹸でいいんじゃないですか、とは決して言えない。俺も職業柄いろいろ試すし、デパートなどにも探しに行くが、メンズ専用といえばスポーツ系のメントールの入ったスースーするものが主流。これじゃつまらない。第一、ハゲにとっては寒すぎるし、夏の疲れで弱った頭皮にもよくない。メンズとはいえ、常に心に花

ハゲと夏のランチ。

 もう暑い。夏本番はもっと暑いと思うとハゲた額から汗が滲み出てきた。バタバタでオープンの遅れたヘアサロンは、小さいながらも居心地がいい。金額的に迷った揚げ句に新調したエアコンも威力を発揮して、俺のハゲ頭はいつも涼しい。駿河台、この辺りは毎日、昼になるとランチでごった返す。昼、サロンの2階の窓から人間観察をするのが日課になってしまった。皆さまの御協力で雑誌やウェブでサロンを紹介してもらってはいるが、

ハゲと駿河台。

 18歳で美容師を志してから、24年目になる。もうすぐ43歳の俺の頭は、今やすっかり禿げ上がった。まだ毛があった10代、最初に鏡の前に立った下北沢では若者カルチャーを学んだ。次の自由が丘ではマダムの優雅さを学び、表参道ではハイ・ファッションを学び、毛量わずかにして辿り着いた先は、神田駿河台。ここに今年春、初めて自分のサロンを持ったのだ。本、カレー、音楽、スポーツ、大学、病院、オフィスもある、駿河台