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晶文社

スポーツという枠があり、人間の普遍は可視化された。

五輪3連覇、国際試合13年無敗、哲学とプーシキンを愛読。ロシアの偉大なレスラー、アレクサンドル・カレリンは、かつてそんなコメントを残したという。スポーツは肉体を酷使する。ゆえに言葉を求めるのだと。それを丁寧に紡いだ本は、時にスポーツの芯まで届く。読まないのは損だ。硬骨のスポーツライター、藤島大さんが案内する。


スポーツの名著。こう呼び得る一冊には、いくつかの前提があるという。まずは書き手の愛。

Honda N-VAN

 今回のN−VANは軽自動車規格の商用バンです。つまり働く人のために造られたもので、その目線で造り込まれたプロ仕様。なんでもProとつけばハイスペックに見えるものですが、これは本物のプロが使うクルマ。ただ、それだけでは終わらないのがホンダです。人気のNシリーズの一員として展開し、仕事はもちろん、ホビーやレジャーユースも想定しています。その一例が内外装のデザインで、かつての商用バンの面影はほとんど見

KTM X-BOW

 登場から既に10年が経過しているX−BOW。現在、フェイズ2へと進化していますが、それを知る人も街で見かけることもほぼ皆無と言っていい存在。国内での登録台数は恐らく100台前後。極めてレアで特別なクルマで、オーディオやエアコン、雨風をしのぐ幌さえありません。走ることにフォーカスし、快適装備をすべて犠牲にした走りは痛快で、レーシングカーそのもの。本領を発揮できるのはサーキットなど限られた場所でしょ

Toyota JPN TAXI

 トヨタのタクシーは歴史が古く、初の量産乗用車のトヨダAA型(1936年)から始まります。以来、トヨペットスーパーRH型や今なお現役のクラウンコンフォートなど、長年多くの人々の移動手段として愛されてきました。歴史あるトヨタのタクシー、その名に恥じない一台として専用設計されたものがこのJPN TAXIです。最近都内を中心にちらほら見かけますが、デビューそのものは昨年の東京モーターショーです。利用する

Honda Clarity FUEL CELL

 次世代エネルギーの一つとして注目を集める水素。この水素を糧に発電しモーターで走るクルマが燃料電池車です。FUEL CELLともいいますが、世界中のメーカーが血眼でこの開発を進めるも、実際にものにできたのはホンダとトヨタだけ。いずれも日本のメーカーという点は誇らしいですし、立派だと思います。ただ流通量が少ない分、広がりは遅めというのが現状です。普及とは程遠いこの状況を打開するべく、この夏にはクラリ

Lada Niva

 1977年以来、ロシアで製造・販売されているラーダ・ニーヴァ。この車両はドイツでの厳格な整備を経たものですが、流行りの低速域軽減ブレーキや半自動運転はありません。あるのは最低限の装備だけ。輸入元は「真夏の都内で、暑さに弱いセントバーナード犬を飼うくらい大変。小まめなメンテナンスや仕業点検が必須なクルマ」と断言。ですが、これはクルマと付き合ううえでの基本であり、私たちが忘れていた常識です。メンテナ

建築と土木

 3重の壁によって囲まれた人間の居住エリアと、その防衛の拠点として壁から突出して築かれた都市の形態は、近世ヨーロッパにおける戦争都市を思い起こさせます。ルネサンス時代は文化の発達によって知られていますが、オスマン帝国の伸張や都市国家同士の対立、民衆蜂起、疫病など、戦乱の絶えなかった時代でもあります。だから都市の形は戦争のエコノミーによって規定され、当時の建築家たちが残した都市のスケッチは、その輪郭