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増島拓哉 ●小説家|街と言葉で加速する 若き大阪ノワール作家。

 大阪府立の名門高、北野高校文芸部で小説を書き始め、19歳で仕上げた初長編『闇夜の底で踊れ』では、パチンコ中毒で風俗嬢におぼれる元極道を主人公に。これがとてもリアルな描写の連続で、並み居る作家や書評家をうならせた。それでいて「パチンコ経験は今もありません。YouTubeで見て、調べて。極道の世界は北野武映画とかを参考に」と言うのだから、まさに新世代。暴力描写も辞さないノワールな世界を描きつつ、テン

Max Cooperと「無限」。

 計算生物学の博士号を持ち、音楽と科学が高いレベルで融合する作品で知られるMax Cooperの新作アルバム『Yearning for the Infinite』から次々と公開されるMVに注目しています。アルバムタイトルにある「無限」を様々なアプローチで映像化、そのどれもがすさまじい完成度です。「Repetition」は都市の要素を無限に繰り返した風景。消失点まで連なる集合住宅、終わらない横断歩道

クラシックの入り口は意外と近くに。

300年以上も前に作られた音楽が、時を超えて今なお数多くの音楽家によって演奏され、世界中のファンを魅了している。クラシック音楽ほど壮大で、ロマンのある音楽はきっとないのでしょう。音楽好きが最後に行き着く先、と言われても納得がいきます。それだけに、どこか手が出しづらい……、何から聴いたらいいのか分からない……、ちょっと身構えてしまいます。けど、実は、僕たちの生活のあちこちに、クラシック音楽の入り口が

人食い怪物ではないサメの真の姿を発信。【サメ社会学者】Ricky

 サメを徹底的に探究し、“正しい情報”を環境、倫理的な示唆とともにHPやYouTubeで世に伝える。サメ好きが高じてこの肩書を名乗り始めたRicky氏の探究心は並大抵ではなく、いくつものサメの頭を持ち帰って骨格標本にし、時に1mを超えるサメを解体することも。水族館には週に数度訪れ、行くたび館内を4、5周。アングル違いでサメを観察する。「サメは解明されていない部分が多いところが面白い」と話すRick

【近日公開】『デッド・ドント・ ダイ』巨匠ジム・ジャームッシュが「愛すべき」ゾンビ映画を撮った理由とは。

あのジム・ジャームッシュがゾンビ映画⁉ 最新作『デッド・ドント・ダイ』は、アメリカの田舎町で起こった怪事件に端を発し、奇想天外なゾンビたちが町中をさまよってはバッタバッタと切り倒され、世界の終焉へと向かっていくゾンビ・コメディ映画である。警察署長と巡査の迷コンビを演じるビル・マーレイとアダム・ドライバーをはじめ、キャストはティルダ・スウィントンにトム・ウェイツ、とお馴染みジャームッシュ組の豪華メン

映像の先駆者2020(後編)

 前回に続いて僕のエバーグリーン映像作家を紹介。第2位はドイツの巨匠オスカー・フィッシンガー。1930年代に発表された「study」シリーズは音楽に完全シンクロする抽象アニメでMVの始祖にして完成形。僕は90年代初頭にレーザーディスク(!)「映像の先駆者シリーズ」で、初めて彼の作品に出逢い、その時の衝撃とワクワク感で映像を作っています。この連載はネット時代の「映像の先駆者」を目指しました。第1位は