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注目の映像作家、Páraic Mc Gloughlin。

 膨大な数の風景写真を素材に、パラパラ漫画のような抽象アニメーションを作るアイルランドの映像作家Páraic Mc Gloughlinに注目しています。様々な場所にある共通の形状(例えば四角いドア)を一コマずつ繋げてアニメーションにする原理で、都市を再構築しながらめまいを起こしそうなトリップ映像を生み出します。風景を幾何学的なモチーフにしてアニメを作るアイデアは以前にもありそうですが、その執着力と

ビョーク的生命体。

 ビョークの新しいMV「tabula rasa」が期待を裏切らない変態映像に仕上がっていました。監督はTobias Gremmler。僕はこのMVで初めて知りましたが、モーションキャプチャーを利用した残像エフェクトを作るデジタルアーティスト。今回もキャプチャーを巧みに使用して、暗闇に浮かぶビョークの顔と花を融合した幻想的なビジュアルを生み出しています。これまでのMVもビョークの場合、斬新な衣装とか

追悼、ブルース・ビックフォード。

 敬愛してやまない映像作家ブルース・ビックフォードが逝去しました。ストップモーションアニメの奇才にして天才。思えばこの連載の第3回に紹介したのも、彼の「The Amazing Mr Bickford」でした。大量のイメージが変形し続けるクレイアニメとフランク・ザッパの前衛楽曲がドロドロに溶け合う驚異的な映像。未見の方はYouTubeでぜひ観てほしい。僕は20代の頃(まだVHS)このアウトサイダーア

【PR】人の気持ちを読む不思議な腕時計!?

上の4枚の写真で身に着けている時計は、どれも同じモデル……だと言われても、にわかには信じられないかもしれない。何しろダイヤルが、アンバー、グリーン、ブルーと色違いなのだから。実はこれ、着けている人の気分(ムード)でダイヤルの色が変わるというのだ。その名もズバリ、〈ムードウォッチ〉。最初は黒いダイヤルが、身に着けて数分経つとハッピーな気分だとブルーに、ナーバスだとアンバーへと変化して、途中で気分が変

バラバラをつなぐ。

 今年のゴールデンウィークは一日も外出せず、自宅で週刊ヤングジャンプ40周年CMの編集をしていました。僕が提案した企画は、40年間に連載された漫画主人公を切り抜き、パラパラ漫画のように繋げるもの。妻子を実家に帰して、何千枚もの切り抜き素材の順番を入れ替えながら、ひたすらトライ&エラーと眼精疲労を繰り返すゴールデンウィークは貴重な体験でした。人間の脳は面白いもので、全く別の素材を繋げても、そこに共通

てっちゃんとミトン。

 昨年から制作していたオリジナルのコマ撮りアニメ。ついにパイロット版が完成しました。イベントで展示発表した後にネット公開する予定です。タイトルは「てっちゃん」。男の子の右手が主人公です。「てっちゃん」は目玉おやじ的なキャラクターで、手が顔になっているのです。3歳の息子の右手を3Dスキャンしたデータをベースにデザインし、3Dプリンターで原型を出力。最終的にシリコン製の頭部に、関節を入れてコマ撮り人形

整形メイク

整形した人用のメイクのことではありません。まるで整形したかのように、大変身してしまう、そんなメイクのことを「整形メイク」と呼びます。特にYouTubeでは近年、鉄板のヒットテーマで、たくさんの動画が上がっています。『VOCE』でも時々特集があり、例えば、まるで唇にヒアルロン酸を注射したかのようにぷっくり見えるメイク、糸でまぶたを縫い留める二重まぶたの整形をしたかのように、ぱっちりした目に見えるメイ

マレク・スクロベツキの幼児アニメ。

3歳の息子と一緒に子供番組を観ていると、自分でも幼児向けの映像を作りたい欲が高まります。やるならストップモーションアニメ。参考に世界の幼児アニメを検索して見つけた、ポーランドの幼児番組『RodzinaTreflików』は動物の一家が活躍するミュージカル。これがアクションもカメラワークも、非常にクオリティが高い。主役の家族は謎の緑色の動物で、家に住む妖精はオジサンなど、東欧らしいズレたデザインのセ

スリットスキャン映像。

 数ある映像エフェクトの中でも、僕が最も偏愛してやまないのは「スリットスキャン」。カメラ前で上下に移動するスリットから漏れる光を撮影する、抽象映像の技法です。スリットで分割した時間のズレで生じる変形が特徴的で、有名なのは『2001年宇宙の旅』スターゲート、あのビョーンと伸びる光。これを天才ズビグ・リプチンスキーが具象に応用した「The Fourth Dimention(1985)」は実験映像史上の