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(barakan’s choice 09)夭折が惜しまれる、新時代ソウルの担い手。

Donny Hathaway(ドニー・ハサウェイ/1945−1979)。1970年に新たな時代の象徴としてソウル・ミュージック界に登場した、卓越したミュージシャン。このアルバムには彼の優れた自作のほかに、キャロル・キング‘You've Got A Friend’やジョン・レノン‘Jealous Guy’が収められ、その選曲にも彼の新しい感性が窺える。

国、民族、言語。境界を超え、世界とどう繋がるのか。

ガートルード・スタインとアリス・B・トクラスの有名同性愛カップルの料理人として、パリで働く同性愛者のビン。料理から浮かび上がる記憶が孤独な彼を支える。「ベトナムとアメリカの移民がパリで出会い、性を超え、言葉と料理という“舌”を通して異文化を超える。越境の中の越境の物語です」。彩流社/2,800円。

人新世=人類が地球を破壊し尽くす時代をどう生きるか。

「人新世」の危機を放置すれば、私たちの文明生活は崩壊してしまう。著者は『資本論』で知られるマルクスの再読を通じて「脱成長コミュニズム」という新たな社会像を構想し、経済成長ばかりを追求する資本主義の“貧しさ”を暴き出す。画一的な分業の廃止や労働時間の短縮、生産過程の民主化、エッセンシャルワークの重視など、これまでとは異なる原理からなるこの新たな社会像は、私たちが忘れていた「豊かさ」を浮かび上がらせる