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まばゆい青春劇から傑作ホラーのリメイクへ。| ルカ・グァダニーノ

前作『君の名前で僕を呼んで』では、アメリカからやってきた年上の青年に恋をする、イタリア人少年の葛藤をまばゆい陽光の中に描いた。ところが一変。ルカ・グァダニーノ監督の新作は、1977年に公開され、鮮烈な映像と音楽でいまだ多くの人を虜にしてやまないホラー『サスペリア』の再構築だ。彼もまた、その恐怖劇を幼少期に観て、虜になった一人だという。25年以上前、まだ映画監督を志す頃から温めていた念願の企画。完成

文化や世代を超え、音楽で人をつなげたい!| トーマス・ローダーデール

「僕は高校で日本語を習ったし、日本の歌謡曲を愛して、すごくリスペクトしているんだ。和田弘とマヒナスターズ、ドリフターズから、素晴らしく魅力的な美輪明宏さん。『1969』(2011年)でコラボレーションした、伝説的な由紀さおりさんまで。人種や文化、それに性別や年齢など、ダイバーシティは事実であり、それを受け入れることは大事な選択なんだ。毎晩のステージの最後には年齢や文化、支持政党を超えて、誰もがコン

天才演出家・根本宗子が年末の本多劇場に降臨。

月刊「根本宗子」第16号『愛犬ポリーの死、そして家族の話』で根本宗子が企てている事。
「今回の私の中のテーマは“言葉を超える何か”。これまでの芝居では、すべてを言葉で伝えてきたんです。台詞もたくさん書いて思いをすべて言葉にしてきたんですけど、現実にはいくら言っても伝わらないことがあるということも知っていて……。今回の舞台では、言葉じゃない部分で思いを語るシーンが出てくるんですが、そこで出演者が何を

私の声、空気清浄機って言われてます(笑)。|大貫妙子

 大貫妙子の『Pure Acoustic 2018』を聴くと、部屋の空気が一瞬で清らかになるようだ。ポップスの世界で活躍する大貫が、クラシックのホールで弦楽カルテットによる初のコンサートを行ったのが1987年のこと。「バンドの仲間としか仕事をしてこなかった私にとって、クラシック畑のミュージシャンとの公演は新鮮でした。私の小さな声や息遣いがそのまま届くので、歌を丁寧に伝えられる。バンドとは別の喜びが

水木しげるの世界を近未来に変換すると?|前川知大

 超常的な世界を、日常の地続きに描く衝撃作を創出する劇作家・演出家の前川知大。約2年かけて水木しげるの作品、人生を徹底研究。水木イズムをちりばめたオリジナル舞台『ゲゲゲの先生へ』を上演する。「水木先生は、妖怪など、目に見えないものをないものとする合理主義の社会を批判していました。人生は屁みたいなもの、とも。戦争体験ほか、先生の壮絶な人生がその語り口に大きな影響を与えています」。平成60年という設定

これは正方形、舞台、世界、人生である。|LUCY GUERIN

 大胆不敵なダンスカンパニーが、これまでに体験したことがないような刺激的なダンスを見せてくれるという。ルーシー・ゲリンが生み出したダンスパフォーマンス『SPLIT』は、10月3日から東京・青山を中心に行われる2年に1度のダンスの祭典『Dance New Air 2018』で体験できる。服を着た女性と、裸体の女性が、互いに関わり合いながら、自己と他者との間に生まれるジレンマを映し出し……。Helpm

日本最古の物語『竹取物語』|小林聡美

 世田谷パブリックシアター芸術監督の野村萬斎が企画・監修を務める「現代能楽集」。古典の知恵と洗練を現代に還元するこのシリーズ第9弾の構成・演出は、フィジカルシアターの旗手・小野寺修二が手がける。過去に小野寺演出の舞台『あの大鴉、さえも』に出演した小林聡美は、「小野寺さんは優しい顔をして、実は厳しい。身体を全力で絞り出す感覚と、集中力と瞬発力が求められます」と明かす。驚きと楽しさを感じてほしいという