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危機感

ロックバンドに正しさを求めるな! 自分道を突き進み続ける漢(おとこ)バンドの極意。

「まさにそれが言いたかった」。溜飲の下がる痛快な歌詞。バラエティに富んだサウンド。200%魂を込めた歌声。怒髪天のライブをみんなが体験したら、世の中はもうちょっと生きやすくなるんじゃないか? 2年ぶりにニューアルバム『夷曲一揆』を発表したばかり。ロックバンドの原点回帰を謳った一枚。世知辛い現代を生き抜く術を、ボーカル&歌詞担当の増子直純さんに聞いてみました。

 新譜のジャケットは裸にフンドシ

演劇界に現れた恐れを知らない若者は80歳になる蜷川幸雄に勝負を仕掛ける。

年齢差はちょうど50歳。一昨年、藤田貴大が主宰するマームとジプシーの舞台『cocoon』を観た蜷川幸雄は、終演後に楽屋を訪ね、緊張する若き作・演出家に握手を求めた。以来、2人の交流は続き、来年2月には、藤田が書き下ろす新作を蜷川が演出する約束も控える。潔癖な審美眼でクリエイションを続けてきた大演出家と、2世代違いでありながら双子のような若手が企てる競作にして共同戦線とは——。

見ることと、見つめること。|上田義彦

 僕の部屋には、上田義彦さんの写真が、壁に掛けてある。屋久島の森の景色を撮影した「Materia」というシリーズの写真だ。確かそれは、屋久島の森を訪れて、最初に撮った写真であると上田義彦さんは話してくれた。毎日、朝起きた時と、夜寝る前にその写真を僕は見ている。見るたびに昨日と違った何かを発見し、はじめて見た時のような気持ちになる。そして、それが何かを自分の心のなかで思い耽る。そんなふうに写真はいつ