
ゆで卵


【ツマミの効くバー】Cidernaut/The Bellwood
名人によるオリジナルカクテルを一日中楽しめる店と、「クラフトビールの次はこれ」と目されているリンゴのお酒「サイダー」に特化した店が奥渋谷にオープン。そのうえいずれも、オリジナリティのある料理も自慢なのだから、大いに食べて飲むべし。

【夫婦ナチュラルワイン】Qkurt/Que c'est beau
食堂やラーメン屋も夫婦で切り盛りするのは昔っから。「予約なしで入れる気軽な店」を目指す清澄白河のビストロ。「時間を忘れて食事を楽しんで」とコースを供する飯田橋のイタリアン。おしどり夫婦が醸し出す柔らかな雰囲気が、ナチュラルワインによく似合う。

『ダルバートShanti』●神田|ニッポン人のココロを掴む、 ゴルダさんの豆カレー定食。
ネパールで混ぜるといえば、豆カレーとご飯がワンプレートになったダルバート。店主のマーラ・ゴルブさんは、ネパール出身。しかも、実家は元食堂。直球勝負もできるだろうに、大阪スパイスカレーまで研究し、ここにしかないダルバート作りに余念がない。ネパールのドライハーブ、ジンブーの香りを立たせた、優しいダルをかけるご飯は、桜エビがのったバスマティライスと日本米のブレンド。そこに重ねるのは、1日かけて塩抜きし

モーニングコーヒー論。 ×熊谷拓哉

名古屋喫茶の魅惑の人気モーニングを新旧織り交ぜて紹介。
名古屋喫茶の王道を行く老舗。
昭和22(1947)年創業。大須本店はつややかな床のウッドブロックや深紅のべっちんのソファ、織部調の緑の壁タイルなど調度品や意匠も魅惑的。市内に全8店舗があり、昭和30~40年代に名駅や栄の地下街の発展に合わせて支店を出店。名古屋の経済発展と歩調を共にしてきた。サンドイッチのテイクアウトをいち早く始め、今でも行列ができるほどの人気。ぷりぷりのエビフライを3本も挟んだ

名古屋の風景は朝。文/大竹敏之
名古屋の朝はモーニングである。そりゃ、朝だから当たり前だろ! と全国からツッコミが入りそうだが、ここで言うのは喫茶店のモーニングサービスのこと。コーヒーを注文するとトーストやゆで卵などが無料でついてくるシステムで、名古屋ではこれが一般化し、かつこよなく愛されているため、「モーニング」という略称で通じるようになっている。
このサービスは喫茶店以外の分野にも広まっている(うどん屋がコーヒーや茶碗蒸

中村嘉倫 | ROZZO SICILIA(白金高輪)
マネージャーで共同経営者の阿部努さんは、修業時代の8年をともにした盟友。口数のあまり多くない料理人と、イタリア料理界きってのエンターテイナー。この絶妙で揺るぎないタッグが、店のキャラクターになっている。師匠はシチリア料理に特化したトラットリアで時代を先駆けた石川勉シェフ。2人とも西麻布〈ベンズィーナ〉から〈ドンチッチョ〉まで勤めた生え抜きだ。中村シェフはシチリアでも2年半修業。巨大な宴会場がある大

焼肉 冷麺 ユッチャン。/韓国食堂入ル 坂上ル
これまでも日本人の胃袋をわしづかみにしてきた韓国料理。“東京進出”“名物料理”を共通点に恵比寿と六本木にお目見えした2つの新店。蔘鶏湯と冷麺、どちらもお馴染みの定番ながら、座布団2枚、目からウロコの味わい。ディープコリアンの世界へようこそ!

六曜社
自分が経営していた店〈喫茶fe カフェっさ〉を畳んで、奥野薫平さんは亡き祖父が創業した〈六曜社〉を、4年ほど前に継いだ。〈六曜社〉は1階と地下があり、地下は父・修さんの店である。内装は似ていても、営業スタイルはかなり違っている。
「地下は一人一人の空間や時間を大切にしています。コーヒーも父が焙煎した豆を1杯だてでつくります。1階はいわゆる喫茶文化。サロン的でいまでも相席は当たり前、コーヒーは早く