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Mummenschanzの抽象身体。

70年代から活躍している、スイスのパフォーマンスグループMummenschanz(ムメンシャンツ)は、僕の映像作りに大きな影響を与えています。といっても子供の頃に、TVの情報番組で2つ3つ演目を観ただけ。それでも強烈な印象で、ずっと記憶で反芻していました。最近になってネット検索で映像を発見したのですが、やはり最高。その魅力は、シュールな身体性です。抽象的なシンプルな形状で生理感覚を喚起させる奇妙な

時代の不安。

社会学者の吉見俊哉は戦後の日本を25年刻みで分析し、1995(平成7)年からの25年間を「衰退と不安の25年」と位置づけている。確かに95年以降は、バブル崩壊がロストジェネレーションを生み出し、2度の震災で安全神話もゆらいだ、先を見通せない時代である。そして確かなことが崩れ去った後、先の見通せなさが不安の形をとって、社会の奥底に流れるようになったのだ。

『魔法少女まどか☆マギカ』は、魔法少女とな

大学教授が分析 ヒップホップカルチャーで読み解く『ヒプマイ』。

「ここ10年ほど、キャラクターコンテンツとヒップホップの相性はいいんじゃないかと考えていました。まず、アイドルを主人公にした音楽ゲームや、声優さんをアイドルグループとしてデビューさせることが一般的になり、キャラクターを打ち出すために、ほかのメディアと並行して展開することが増えてきた。中でも、CD作品では、歌はもちろん、ドラマなどを収録し、キャラクターの声や特性、ストーリーなど、ゲーム内では詳しく説

ハリネズミは可愛い。

古今東西で最も可愛いキャラは何だろう? 僕が偏愛するのはユーリ・ノルシュテイン監督「霧の中のハリネズミ(1975)」の主役ヨージックです。繊細な切り紙アニメの傑作で、深い霧の中を彷徨うヨージックが好きすぎて、中年男のくせに部屋にぬいぐるみまで飾っています。実物のハリネズミも背中の針がファンタジックで絵になる生き物。最近はペットとしてもひそかなブームで、飼い主がYouTubeにアップする映像も犬や猫

極上の点滅映像。

20年前、ポケモンショックといわれる放送事故がありました。アニメ『ポケットモンスター』の攻撃シーンで、激しい光の点滅を観た児童が体調不良を訴え、全国で135人が入院する事態に。以来TV放送のガイドラインは厳しくなり、僕もCMを作る際には細心の注意を払っています。点滅の効果は強力かつ、危険と隣り合わせのスリリングな視覚体験なのです。そんな点滅映像の最高峰がRené Jodoin監督作「Rectang

12星座をダイヤでデザイン。

LAを拠点とするジュエリーブランド〈スピネリ キルコリン〉から新作チャームが登場。シルバーで作られた球体には、それぞれ12星座の形にダイヤが埋め込まれている。ゴールドのチェーンを合わせて、よりラグジュアリーなムードに。ネックレスチェーン330,000円、チャーム各104,000円(スピネリ キルコリン/サザビーリーグ☎03・5412・1937)

追悼ウィル・ヴィントン。

クレイアニメーションの巨匠、ウィル・ヴィントンが逝去されました。クレイメーションという言葉を生み、造形に現代性と風刺を盛り込んだパイオニア。彼が手がけるキャラクターは、一目でわかる独特のエグ味で、僕にとっては80年代アメリカ文化のアイコンです。懐かしい「California Raisins」のCMはYouTubeに大量にアップされていて、今観ても顔芸だけで爆笑できます。そして最も思い出深いのは、マ

I am here for you (t-shirt) (2017)| アントワーヌ・カタラ

BRUTUS読者のなかにはきっと、Tシャツフリークの方もたくさんいるでしょう。シリコン製のこのTシャツ、欲しくありませんか。欲しいですよね。ちなみに、絵文字のようなPepper君のような顔の部分は空気で膨らんだりしぼんだりします。たまりませんね〜。さて、Tシャツの生みの親は1975年生まれ、ニューヨークを拠点に活動するアントワーヌ・カタラ氏。ポスト・インターネットエイジの寵児として、大活躍中のアー

水と音。

映像を作り始めてから、幾度となく水や液体をモチーフにしてきました。水は最も身近にあって、意識を向けると無限の表情があります。さらに音と動きをリンクさせると、吸い込まれるような没入感を生み出すのです。昨年ディレクションしたCornelius「Surfing on Mind Wave Pt2」のMVは、サーファーのチューブライド主観映像。しかし普通の波と違い、途切れることがなく、音に同期しながら高さを